初心者でも安心!個人事業主におすすめの会計ソフト6選|無料ソフトや選び方も紹介

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個人事業主におすすめの会計ソフト

溝口弘貴
本記事の企画・編集者
溝口 弘貴
つなぐマーケティング代表

※このページにはPRが含まれています。

  • 「個人事業主向けおすすめの会計ソフトが知りたい…」

上記のように考えている方も少なくないのではないでしょうか。

個人事業主をしていると普段の仕事が忙しく、なかなか会計業務まで手が回らない場面も多いはずです。

本記事では、会計業務にあまり詳しくない個人事業主の方におすすめの会計ソフトを紹介します。

溝口弘貴
溝口

仕訳や確定申告作成の負担をなくしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

本記事の監修者

溝口弘貴

溝口 弘貴

つなぐマーケティング代表

電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら

【初心者向け】個人事業主におすすめの会計ソフト一覧

ここでは、個人事業主におすすめの会計ソフトを厳選して紹介します。

会計ソフト おすすめポイント 申告方法 価格 機能 サポート 無料トライアル
マネーフォワードクラウド会計 低価格で豊富な機能が使える 青色 1か月
freee会計 業界シェアNo.1 青色 30日
やよいの青色申告オンライン 初めての確定申告におすすめ 青色 1年
やよいの白色申告オンライン 日々の帳簿づけに便利 白色 1年
フリーウェイ経理 0円で利用無制限 白色 メール送信してから翌20日まで(無料プランは永続的)
円簿会計 完全無料で利用できる 白色 なし(無料プランは永続的)

上記の会計ソフトは信頼性の高い企業が提供しているため、初めて確定申告や帳簿付けをおこなう個人事業主の方でも安心して利用できます。

次に青色申告と白色申告に最適な会計ソフトを厳選し、紹介します。

青色申告におすすめの会計ソフト3選

青色申告をする場合のおすすめの会計ソフトは、次の3つです。

  1. マネーフォワードクラウド会計
  2. freee会計
  3. やよいの青色申告オンライン

詳しく解説します。

1.マネーフォワードクラウド会計

マネーフォワードクラウド会計
公式サイトはこちら

【おすすめのポイント】

  • 銀行やクレジットカード、電子マネーなど、2,400以上の金融関連サービスと連携できる
  • AIを利用した自動仕訳機能で、明細データの取得や勘定項目の仕訳入力などを自動化できる
  • マネーフォワードMEとの連携で家計管理と事業管理がしやすい
初期費用(税込) 無料
利用料金(税込) 月額990円~
形式 クラウド型
無料トライアル 1か月
連携サービス ・銀行
・クレジットカード
・電子マネー
・プリペイドカード
・マネーフォワード ME など
対応OS ・Microsoft Windows
・macOS
運営会社 株式会社マネーフォワード
公式サイト https://biz.moneyforward.com/tax_return/
料金プラン パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
利用料金(税込) 11,880円/年 16,896円/年 39,336円/年
確定申告
消費税申告 ×
帳簿付け
自動仕訳
操作サポート ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

マネーフォワードクラウド会計は、青色申告を簡単にしたい個人事業主向けのクラウド型会計ソフトです。

銀行やクレジットカードなどを連携し、AIが自動で仕訳をおこなうので経理作業が効率化できます。

家計簿アプリとも連携でき、事業と家計をまとめて管理できる点もうれしいポイントです。

初期費用は無料で月額990円(税込)から利用でき、1か月の無料トライアルで使いやすさも試せます。

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2.freee会計

freee会計
公式サイトはこちら

【おすすめのポイント】

  • AIによる自動化で会計知識がなくても安心して帳簿付けできる
  • スマホアプリで業務を効率化できる
  • 困ったときは24時間チャットで質問できる
初期費用(税込) 無料
利用料金(税込) 月額1,078円~
形式 クラウド型
無料トライアル 30日
連携サービス ・銀行
・クレジットカード
・電子マネー
・プリペイドカード
・POSレジ など
対応OS ・Microsoft Windows
・macOS
運営会社 フリー株式会社
公式サイト https://www.freee.co.jp/accounting/individual/
料金プラン スターター スタンダード プレミアム
利用料金(税込) 12,936円/年 26,136円/年 43,780円/年
確定申告
消費税申告 ×
帳簿付け
自動仕訳
操作サポート ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

freee会計は、青色申告を効率化したい個人事業主におすすめのクラウド型会計ソフトです。

AIによる自動仕訳や帳簿付けが可能で、簿記の知識がなくても直感的に操作できます。

また、24時間対応のチャットサポートがあり、初心者でも安心して利用できるでしょう。

月額1,078円(税込)から利用でき、スマホアプリを活用することで外出先でも経費入力や帳簿確認ができる点もおすすめポイントです。

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3.やよいの青色申告オンライン

やよいの青色申告オンライン
公式サイトはこちら

【おすすめのポイント】

  • 初年度は無料で利用できる
  • 運用コストが安い
  • 多くの税理士・会計事務所とパートナーシップを結んでいる
初期費用(税込) 無料
利用料金(税込) 月額944円~
形式 クラウド型
無料トライアル 1年
連携サービス ・銀行
・クレジットカード
・電子マネー
・プリペイドカード
・POSレジ など
対応OS ・Microsoft Windows
・macOS
運営会社 弥生株式会社
公式サイト https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/
料金プラン セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
利用料金(税込) 11,330円/年 18,975円/年 33,000円/年
確定申告
消費税申告
帳簿付け
自動仕訳
操作サポート なし ・メール
・チャット
・電話(年10回まで)
・メール
・チャット
・電話(無制限)

やよいの青色申告オンラインは、初年度無料で利用できるコストパフォーマンスの高いクラウド型会計ソフトです。

帳簿付けや仕訳作業が簡単で、青色申告に必要な書類作成をスムーズにおこなえます。

また、多くの税理士や会計事務所と連携しているため、専門家のサポートを得やすいのも魅力でしょう。

年間プランは月額約944円(税込)から利用可能で、コストを抑えつつ効率的に確定申告を進めたい個人事業主におすすめです。

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白色申告におすすめの会計ソフト3選

ここでは、白色申告が無料で利用できるおすすめの会計ソフトを3つ紹介します。

  1. やよいの白色申告オンライン
  2. フリーウェイ経理
  3. 円簿会計

1.やよいの白色申告オンライン

やよいの白色申告オンライン
公式サイトはこちら

【おすすめのポイント】

  • 全ての機能が無料で使えるフリープランがある
  • 入力作業を自動化できる
  • e-Taxにも対応しており、税務署に行かずに申告できる
初期費用(税込) 無料
利用料金(税込) 月額0円~
形式 クラウド型
無料トライアル 1年
連携サービス ・銀行
・クレジットカード
・電子マネー
・プリペイドカード
・POSレジ など
対応OS ・Microsoft Windows
・macOS
運営会社 弥生株式会社
公式サイト https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/shiroiroshinkoku/
料金プラン フリープラン ベーシックプラン トータルプラン
利用料金(税込) 無料 12,650円/年 23,100円/年
確定申告
消費税申告 × × ×
帳簿付け
自動仕訳
操作サポート なし ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

やよいの白色申告オンラインは、無料で始められるクラウド型会計ソフトです。

銀行やクレジットカードと連携してデータを自動記録し、簡単に帳簿や申告書が作れます。

e-Taxにも対応しているので、税務署に行かずに申告も可能です。

白色申告を手軽に済ませたい個人事業主の方におすすめです。

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2.フリーウェイ経理

フリーウェイ経理
公式サイトはこちら

【おすすめのポイント】

  • Windowsのパソコンでずっと無料で使える
  • 決算書、試算表などの帳票も無料で出力できる
  • インボイス制度にも無料で対応している
初期費用(税込) 無料
利用料金(税込) 月額0円~
形式 インストール型、クラウド型
無料トライアル メール送信してから翌20日まで
連携サービス ・銀行
・クレジットカード
・電子マネー
・プリペイドカード
・POSレジ など
対応OS Microsoft Windows
運営会社 株式会社フリーウェイジャパン
公式サイト https://freeway-keiri.com/
料金プラン 無料版 有料版(企業版) 有料版(顧問先版)
利用料金(税込) 無料 39,600円/年 要問い合わせ
確定申告 × 要問い合わせ 要問い合わせ
消費税申告 × 要問い合わせ 要問い合わせ
帳簿付け
自動仕訳 ×
操作サポート なし ・メール
・チャット
・メール
・チャット
・電話

フリーウェイ経理は個人事業主向けの無料で利用できる会計ソフトで、白色申告におすすめです。

Windows専用になりますが、無料で帳簿作成や収支管理を効率良くおこなえます。

コストをかけずに帳簿付けをスムーズに進めたい個人事業主の方に最適です。

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3.円簿会計

円簿会計
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【おすすめのポイント】

  • 無料でもシンプルに簿記ができる
  • 無料でも機能が網羅されている
  • 弥生会計のデータをインポートできる
初期費用(税込) 無料
利用料金(税込) 月額0円~
形式 クラウド型
無料トライアル なし(無料プランは永続的)
連携サービス ・銀行
・会計ソフト など
対応OS ・Microsoft Windows
・macOS
運営会社 株式会社円簿インターネットサービス
公式サイト https://www.yenbo.jp/service-info/kaikei.html
料金プラン 一般 ベーシック スタンダード
利用料金(税込) 無料 10,450/年 20,900円/年
確定申告
消費税申告 × × ×
帳簿付け
自動仕訳 × × ×
操作サポート メール メール メール

円簿会計は、経理初心者の個人事業主の方でも使いやすい会計ソフトです。

無料利用ができる一般プランでも、基本的な帳簿作成や収支記録ができます。

一般プランでは月額料金がかからないため、コストを抑えたい個人事業主におすすめです。

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個人事業主が会計ソフトを利用したほうがよいケース

個人事業主が会計ソフトを利用するべきかは、事業の規模や会計知識の程度によって異なります。

しかし、現在は無料で利用できる会計ソフトも多数あります。

そのため、個人事業主として事業をしている方であれば基本的に会計ソフトの利用がおすすめです。

以下では、個人事業主の確定申告で会計ソフトを使うべきかどうか、青色申告と白色申告に分けて解説します。

会計ソフト導入に迷っている方は参考にしてみてください。

青色申告の場合

青色申告の場合は、基本的に有料の会計ソフトの利用をおすすめします。

青色申告の概要をまとめると、以下のとおりです。

帳簿方法 複式帳簿
提出書類 青色申告決算書(賃借対照表・損益計算書)
控除額 最大65万円
赤字の繰越 3年間
メリット ・最大65万円控除が受けられる
・赤字の繰越が可能
デメリット ・手続きや必要書類が複雑

個人事業主の方が青色申告すると「10万円・55万円・65万円」のいずれかの青色申告特別控除が受けられます。

10万円の場合は簡易簿記で記帳をおこなった場合でも控除されますが、55万円と65万円の特別控除を受けたい場合は、複式簿記での記帳が必須です。

また、最大65万円の特別控除が受けられるのは、e-Taxによる電子申告または電子帳簿保存をおこなった場合のみです。

このように青色申告は白色申告と違い会計業務が膨大にあります。

そのため、会計ソフトなしで会計処理する場合、膨大な時間と労力が必要になるでしょう。

会計作業に費やす労力と会計ソフトの利用料を比較したうえ、費用対効果がよい選択をしてください。

【参照元】65万円の青色申告特別控除の適用要件の改正|国税庁

白色申告の場合

白色申告の場合であれば、無料の会計ソフトでも対応可能です。

白色申告の概要は次のとおりです。

帳簿方法 単式帳簿
提出書類 収支内訳書
控除額 なし
赤字の繰越 原則不可
メリット ・手続きがシンプル
デメリット ・控除がない
・赤字を繰り越せない

白色申告の場合は帳簿の記帳が義務付けられていますが、簡易簿記と呼ばれる簡単な記帳方法が認められています。

そのため、青色申告のように複式簿記をせず、簡易簿記での対応が可能です。

簡易簿記は1週間程度の勉強で理解できるため、基本的な経理の知識と無料の会計ソフトを組み合わせるだけでも対応できる場合が多いでしょう。

どうしても、サポートが欲しい場合は「やよいの白色申告オンライン」のようなサポートがある会計ソフトを利用してください。

【個人事業主向け】会計ソフトを選ぶ際のポイント

ここでは、個人事業主の方がどのように会計ソフトを選べばよいか、選ぶ際のポイントについて紹介します。

有料と無料の会計ソフトを適切に選ぶ

会計ソフト導入時には、事業規模や必要な機能を踏まえ「有料・無料」のどちらを選ぶか慎重に検討しましょう。

無料版はコストを抑えながら手軽に始められる一方で、機能が限られているため確定申告する際に手間がかかります。

一方、有料版は青色申告や税制改正対応、自動仕訳機能などが充実しており、会計作業全般の効率化が図れます。

まずは無料版で操作に慣れ、作業量や必要な機能を確認したうえで有料版への切り替えを検討してください。

使用するデバイスやOSに対応しているか確認する

会計ソフトを選ぶ際には、自分が使うデバイスやOSに対応しているか必ず確認してください。

対応していない会計ソフトを選ぶと、作業ができず手間やコストが増えてしまいます。

また、対応OSのバージョンが古いとソフトが正常に動作しないため注意が必要です。

とくにWindowsやMac、スマホ、タブレットなど、使用環境に合っているか確認しましょう。

サポート機能やセキュリティは万全なのか確認しておく

会計ソフトを導入する際は、サポート機能とセキュリティ対策が十分に整っているか確認しましょう。

手厚いサポートを提供している会計ソフトは、操作方法がわからない場合やトラブルが発生した際、迅速に対応してくれます。

また、データの暗号化や自動バックアップ機能が備わったセキュリティ対策が万全な会計ソフトを選ぶことで、不正アクセスやデータ紛失のリスクを軽減できます。

クラウド型とインストール型の違いを理解しておく

会計ソフトを選ぶ際はクラウド型とインストール型の違いを知り、自分の事業に合った会計ソフトを選ぶことが大切です。

クラウド型はインターネットがあれば、どこでも作業ができデータも自動保存されるため使い勝手がよいです。

一方、インストール型はネット環境がなくても使えますが、データ管理は自分でおこなう必要があり使いにくい側面があります。

自分の業務スタイルに合わせて、選ぶようにしましょう。

クレジットカードや銀行口座との連携のしやすさで選ぶ

クレジットカードや銀行口座と連携できる会計ソフトを選べば、会計作業の効率化ができます。

取引明細を自動で取り込む機能を活用することで、手動入力の手間が省けるうえ、入力ミスのリスクも軽減できます。

また、明細が自動反映されると、経費管理や帳簿付けが簡単になり、確定申告時の負担も大幅に軽くなるでしょう。

会計知識がどの程度必要なのか確認しておく

会計ソフトを選ぶ際は、自分の会計知識に合った商品を選びましょう。

経理が苦手な初心者には、自動仕訳や入力補助機能が充実した会計ソフトが使いやすく、効率的に作業を進められるのでおすすめです。

一方、会計に詳しい方であれば、細かい設定が可能な会計ソフトを選ぶと管理しやすいでしょう。

無料トライアルを活用し、自分のスキルや業務に合った会計ソフトを利用してください。

スマホのアプリで利用可能か確認する

会計ソフトを検討する際は、スマホアプリに対応しているか確認してみてください。

スマホアプリ対応の会計ソフトなら、外出先でも経費管理がスムーズにおこなえます。

具体的には領収書を撮影するだけでデータ登録が完了したり、クレジットカードや銀行口座の取引をリアルタイムで同期できたりする会計ソフトがおすすめです。

請求書や見積書に対応しているか確認しておく

会計ソフトを選ぶ際は、請求書や見積書の作成機能が搭載されているか確認しましょう。

この機能があれば、取引先への書類作成や提出がスムーズになります。

また、作成したデータをそのまま会計処理に活用できるため、手入力のミスを防ぎ作業時間を短縮できます。

導入前に無料トライアルを活用し、実際の操作感や自分の業務との相性を確認してみてください。

電子帳簿保存法・インボイス制度に対応しているか確認する

会計ソフトを検討する際には、電子帳簿保存法やインボイス制度に対応しているか確認するのがポイントです。

インボイス制度では、適格請求書の発行と保存が求められるため、対応していない会計ソフトでは後々の会計業務が大変になります。

また、電子帳簿保存法に対応した会計ソフトを利用すると、書類のペーパーレス化ができるのでデータ管理がスムーズです。

会計ソフトを購入する前に、最新の法制度に対応しているか確認しておきましょう。

顧問税理士とデータ共有ができるか確認しておく

会計ソフトを導入する際は、顧問税理士とのデータ共有がスムーズにおこなえるか確認してください。

税務申告や帳簿管理を依頼する場合、データの互換性やクラウド共有機能があると税理士とのやり取りが減り効率的です。

また、依頼する際、税理士側が利用している会計ソフトも確認しておきましょう。

無料トライアルの期間を確認する

会計ソフトを選ぶ際には無料トライアル期間を活用し、実際に試してみるのが大切です。

トライアル期間中であれば、無料で操作性や自分に合っているか確認できます。

また、サポート体制や質問対応なども見極められるでしょう。

多くのソフトが1〜12か月程度の無料トライアルを提供しているため、自分に最適な会計ソフトを選んでみてください。

個人事業主が会計ソフトを使用する5つのメリット

ここからは、なぜ個人事業主に会計ソフト導入が必要なのか、5つのメリットを解説します。

簿記の知識がなくても確定申告できる

会計ソフトを利用すると、簿記の知識がなくても簡単に確定申告ができます。

自動仕訳機能もあり、取引内容を入力するだけで必要な帳簿や申告書を自動作成してくれるため本業に集中しやすくなります。

また、税制変更にも対応しているため、会計初心者の個人事業主の方でも安心して利用可能です。

経理の手間を減らし業務に集中できる

会計ソフトを使えば経理作業の負担を大幅に減らし、業務に集中できる環境を整えられます。

銀行やクレジットカードとの連携機能により取引が自動で仕訳され、手入力によるミスを防げる点もおすすめポイントです。

また、確定申告に必要な書類や帳簿も自動作成できるため、時間と労力を大きく削減できるでしょう。

法改正にも対応できる

会計ソフトは法改正に迅速に対応しているため、税制変更の処理に悩む必要がありません。

クラウド型会計ソフトは自動でアップデートされ、電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応しています。

手動での管理では複雑になりがちな税制変更も、会計ソフトを効率的に利用すれば問題なく処理できます。

数値や計算のミスを減らせる

会計ソフトを活用すると、数値や計算ミスを大幅に減らせます。

会計ソフトには取引データの自動入力や仕訳・計算機能が備わっており、人的なミスが起きにくい仕組みです。

とくに複雑な計算や仕訳が必要な場合、エクセルや手計算と比べて正確性が向上します。

青色申告特別控除で65万円分の税金を削減できる

会計ソフトを利用すると、青色申告特別控除の65万円を効率的に受けられます。

青色申告には正確な帳簿管理や複式簿記、電子申告が必要ですが、会計ソフトの自動仕訳や収支計算、帳簿作成機能で簡単に対応可能です。

とくにクラウド型の会計ソフトなら法改正にも迅速に対応しているので、最新の税制基準で処理できます。

このように作業効率化と正確な青色申告ができる点も会計ソフトを利用するうえで、大きなメリットといえるでしょう。

個人事業主が会計ソフトを使用する3つのデメリット

個人事業主が会計ソフトを使用するメリットは多いですが、少なからずデメリットもあります。

ここからは、会計ソフトに関するデメリットを3つ紹介します。

青色申告ができる会計ソフトは基本的に費用がかかる

青色申告対応の会計ソフトは便利ですが、基本的に月々数千円から年間数万円の費用がかかります。

そのため、会計作業に費用をかけたくない方はデメリットに感じることもあるでしょう。

しかし、青色申告特別控除を利用すれば、最大65万円の所得控除を受けられるため、結果的に税負担を大幅に軽減できます。

控除額が会計ソフトの利用料金を上回るケースも多いため、費用対効果を考慮しても導入する価値は十分あります。

クラウド型はネット環境がないと利用できない

クラウド型の会計ソフトは、インターネット環境が必須です。

データがサーバー上に保存されるため、ネットがつながらないと作業やデータアクセスができません。

そのため、ネット環境が繋がらない状況ではデメリットに感じる方もいます。

しかし、ネット環境が整っていればリアルタイムで帳簿に関する更新や共有ができ会計作業の効率化が図れます。

このため、ネット環境をきちんと構築しておけばデメリットになる部分は少ないでしょう。

導入に手間がかかる

会計ソフトの導入には、初期設定やデータ入力の手間が発生します。

どうしても登録初期の段階では、口座情報の登録、取引先の入力などが発生します。

そのため、入力するのが面倒だと感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、ほとんどの会計ソフトには初心者向けのガイド機能やサポート体制があり、手順に従うことでスムーズに設定できます。

初期設定に時間がかかっても、業務効率化による時間短縮効果を考えると導入する価値は十分あります。

【個人事業主向け】おすすめ会計ソフトを経費にする際の勘定科目

ここからは、個人事業主が会計ソフトを経費に計上する方法について解説します。

クラウド型の場合

クラウド型会計ソフトの購入費用は、一般的に「通信費」または「消耗品費」として経費に計上します。

しかし、一度決めた勘定科目は基本的に変更できないため、会計ソフト導入前に勘定科目を明確にしておきましょう。

インストール型の場合

インストール型会計ソフトの購入費用は、一般的に「消耗品費」として経費に計上します。

ただし、10万円を超える場合は3年間での減価償却が必要です。

(注2)取得価額が10万円以上20万円未満の減価償却資産については、一定の要件の下でその減価償却資産の全部または特定の一部を一括し、その一括した減価償却資産の取得価額の合計額の3分の1に相当する金額をその業務の用に供した年以後3年間の各年分において必要経費に算入することができます。

引用元:No.2100 減価償却のあらまし|国税庁

また、インストール型は月額料金が発生しない代わりにバージョンアップや法改正対応に別途費用がかかります。

会計ソフト導入前に合わせて確認しておきましょう。

個人事業主が会計ソフトを利用する際によくある質問

ここでは、個人事業主が会計ソフトを利用する際によくある質問を5つ紹介します。

Q1.個人事業主は会計ソフトを使わないで確定申告できますか?

簡易簿記での青色申告なら、会計ソフトを利用しなくても確定申告は可能です。

ただし、簡易簿記の場合10万円の控除しか受けられません。

そのため、複式簿記で貸借対照表と損益計算書を作成し65万円控除を受ける場合は、有料の会計ソフトの導入がおすすめです。

Q2.個人事業主向け会計ソフトの料金目安はいくらですか?

個人事業主向け会計ソフトの料金は、クラウド型とインストール型で異なります。

クラウド型は月額1,000~2,000円程度が一般的で利用期間に応じた料金を支払います。

一方、インストール型は初期費用として1回あたり1万~3万円程度を一括で支払うケースが多く、長期間利用する場合のコストを抑えやすい特徴があります。

自分の事業内容や利用目的に合わせて選びましょう。

Q3.個人事業主が無料で利用できる青色申告対応の会計ソフトはありますか?

個人事業主が無料で利用できる青色申告対応の会計ソフトは、以下のとおりです。

  • フリーウェイ経理Lite
  • 円簿会計

ただし、これらの無料会計ソフトは機能が限定されており、65万円控除を受ける青色申告には不向きといえます。

そのため、充実した機能やサポート受けたい方は、有料の会計ソフトを検討してみてください。

やよいの青色申告オンラインであれば、1年間と限定的にはなりますが全ての機能を無料利用できるため、1年間試してみるのも方法の一つです。

Q4.個人事業主で帳簿をつけないとどうなりますか?

個人事業主が帳簿をつけていないと税務調査で問題視され、追徴課税を受ける可能性があります。

そのため、帳簿は正確に作成し適切に保管しましょう。

Q5.会計ソフトは個人事業主と法人で何が違いますか?

会計ソフトには個人事業主向けと法人向けがあり、目的が以下のように異なります。

個人事業主 法人
目的 確定申告に必要な書類を作成する 決算に必要な専門的な会計処理をする

個人事業主向けの会計ソフトは低コストで導入しやすいのに対して、法人向けは会計ソフトと税理士への依頼を含めて対応しないといけません。

そのため、法人のほうが会計業務にかかる費用は基本的に高くなります。

さいごに|ある程度収入がある方は有料の会計ソフトがおすすめ

個人事業主として生計を建てられている方であれば、有料の会計ソフトを使うのがおすすめです。

しかし、適当に選んでしまっては大切な費用を失いかねません。

本記事で紹介しているコストパフォーマンスが良く利用でき、運営会社も信用できる会計ソフトの導入を、ぜひ検討してみてください。

溝口弘貴
溝口

有料プランでも1〜12か月の無料トライアル期間があるので、気になる会計ソフトを無料で利用してみて使いやすかったものを選びましょう。

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