コンサルタントとして働く人がフリーランスになるには?独立後の想定年収も紹介

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コンサルタントとして働く人がフリーランスになるには?独立後の想定年収

溝口弘貴
本記事の企画・編集者
溝口 弘貴
つなぐマーケティング代表

※このページにはPRが含まれています。

コンサルティングファームである程度経験を積むと、その経験を活かしてフリーランスになりたいと考える方も少なくないでしょう。

コンサルタントはフリーランスになっても稼げそうなイメージがありますが、会社の信用がない一個人では仕事が取れない場合もあります。

形のないものを売り込む仕事であるため、しっかり準備をしてから独立を検討しましょう。

本記事では、フリーランスコンサルタントの年収やフリーランスになる前に準備したほうがいいことを紹介します。

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本記事の監修者

溝口弘貴

溝口 弘貴

つなぐマーケティング代表

電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら

フリーランスコンサルタントとは

フリーランスコンサルタントとは、企業に属さない個人事業主または一人社長のコンサルタントです。

コンサルタントの語源は英語の「consult(相談する)」といわれています。

特定の商品・サービスを売るのではなく、専門家としてクライアントの課題をみつけ、解決策の提案や実行支援をおこなう仕事です。

クライアントから決められた期間や予算で成果を出すことが求められます。

フリーランスコンサルタントの業種と仕事内容

フリーランスコンサルタントの仕事内容は、業種に応じて主に5種類あります。

  • IT系コンサル
  • 経営戦略コンサル
  • 人事戦略コンサル
  • M&Aコンサル
  • 建設コンサル

業種やクライアントの課題によって、コンサルタントの仕事も変わります。

IT系コンサル

IT系コンサルは、業務の効率化や経営課題の解決に、IT技術を用いた解決策を提供する仕事です。

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、顧客ニーズの把握やリモートワークの導入に伴うITシステムなどを構築する際に、コンサルタントの協力を仰ぐ会社が増えています。

経営や人事に関わる課題もあるので、ITの知識・知見だけでなく経営課題などのヒアリングや課題解決に向けた実行力も求められます。

経営戦略コンサル

経営戦略コンサルは、企業の経営層が抱える課題の解決に特化した仕事です。

課題解決のために経営戦略を立案し、クライアントが実行できるようにサポートします。

クライアントが経営課題にまで落とし込めていない可能性もあるため、問題点の洗い出しなどゼロベースの状態から経営戦略の立案・実行までコンサルが主導することもあります。

クライアントの状況を徹底的に分析したうえで、中長期的な視野で経営課題の解決を考える思考力が求められるでしょう。

人事戦略コンサル

人事戦略コンサルは、企業の人事制度などの立案・助言をする仕事です。

具体的には、海外展開を進めたい企業のグローバル人事戦略や成果主義への人事制度の変更、組織再編(合併)時の人事制度改革などが挙げられます。

人事制度の変更は社内から反発を招くことがあるため、コンサルという「外圧」を求める企業が多いです。

クライアントの中長期的な利益のために、ときには嫌われ役になってでも人事制度にメスを入れる実行力が求められます。

M&Aコンサル

M&Aコンサルは、合併・買収関連の交渉などを担う仕事です。

「会社を売る側は高く売りたい」「買う側は安く買いたい」という相反する要望をうまく調整して、クライアントの利益になるように交渉を進めます。

M&A対象の選定や企業の価値評価など、会社の財務・税務・法務に関する専門的な知識が求められます。

建設コンサル

建設コンサルは、建築・土木など建設事業を進めるための調査や設計、施工管理(現場監督)をする仕事です。

公共性の高い土木事業に携わるには、個人なら1,000万円以上の資本を備えたうえで、国土交通省から建設コンサルタントの登録を受ける必要があります。

フリーランスとして活動するにはハードルが高い仕事ですが、建設コンサル企業で経験を積めば、独立後も安定して仕事が取れる可能性があります。

フリーランスコンサルタントの年収

フリーランスコンサルタントは、ほかのフリーランスと比べて年収が高いです。

フリーランススタートによると、フリーランスコンサルタントの平均単価は月額86万円で年収換算すると1,032万円になります。

コンサルタントのフリーランス求人・案件 月額単価相場

引用元:コンサルタントのフリーランス求人・案件 月額単価相場|フリーランススタート

コンサルタントは会社員でも年収が高いため、独立したからといって必ずしも年収が上がるとはいえません。

未経験からコンサルへの転職を成功させる条件と対策方法はこちら

フリーのIT系コンサルタントの年収

フリーのIT系コンサルタントの年収は、経済産業省が公表した調査結果によると928万円です(IT関連産業の給与等に関する実態調査結果、2017年)。

ITスキルに応じて収入が上がる傾向にあり、実力のあるフリーランスなら年収1,000万円超えの求人もあります。

正社員の場合、IT系コンサルタントの平均年収は647万円であるため、実力のある方なら高い収入が得られるでしょう。

ITコンサルタントの仕事の年収・時給・給料

引用元:ITコンサルタントの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス

フリーの経営戦略コンサルタントの年収

フリーの経営戦略コンサルタントは、年収1,000万円以上を狙える案件が複数あります。

正社員の平均年収は692万円であるため、フリーになると年収1.5倍程度は見込めるでしょう。

戦略コンサルタントの仕事の年収・給料

引用元:戦略コンサルタントの仕事の年収・給料(求人統計データ)|求人ボックス

ただし、有名な戦略コンサルティングファームは平均年収1,000万円以上、なかには2,000万円以上もめずらしくないため、独立後に年収が下がってしまう方もいます。

フリーの人事戦略コンサルタントの年収

フリーの人事戦略コンサルタントは、ITや経営戦略コンサルより低いものの、年収1,000万円を狙える案件が複数あります。

正社員の平均年収は518万円であるため、実力のある方なら独立したほうが高年収が見込めるでしょう。

人事コンサルタントの仕事の年収・時給・給料

引用元:人事コンサルタントの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス

フリーのM&Aコンサルタントの年収

フリーのM&Aコンサルタントは、扱う案件の単価次第で年収が大きく変わり、なかには年収3,000万円を超える案件もあります。

ただし、有名なM&Aコンサルティングファームなら平均年収1,000〜2,000万円程度は見込めるため、勤務先によっては独立後に年収が下がる方もいるでしょう。

フリーの建設コンサルタントの年収

フリーの建設コンサルタントは、携わる案件によって得られる収入が異なります。

一般的に建設事業は大手企業ほど大規模な案件に関われるため、年収700〜900万円前後が見込める大手建設コンサルに勤務したほうが稼げる可能性は高いです。

ある程度大規模な案件に携われるだけのスキルや信用力、営業力があれば、正社員の平均年収498万円よりは高い年収が見込めるでしょう。

建設コンサルタントの仕事の年収・時給・給料

引用元:建設コンサルタントの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス

フリーのコンサルになる前にやったほうがいいこと

フリーのコンサルになる前にやったほうがいいことが3つあります。

  • 副業可の案件があるフリーランスエージェントに登録する
  • 確定申告に必要な最低限の経理は勉強する
  • できる限り人脈を広げる

コンサルは特定の商材やサービスを持たないため、ほかの職種と比べて高単価案件を獲得できるだけの実績や人脈の重要性は高いでしょう。

副業可の案件があるフリーランスエージェントに登録する

副業可の案件があるフリーランスエージェントに登録してみましょう。

特定の分野に知見があるコンサルに対しては、スポットでアドバイスが欲しいなど企業側の需要があります。

なかには月1回、リモートで参画できる案件もあるので、勤務先以外から仕事を受ける経験を積むことで、スムーズにフリーランスとして独立できるでしょう。

たとえばHiPro Biz(ハイプロビズ)なら、17種類の分野で月1回から副業で始められる案件も取り扱っています。

仕事で忙しいコンサルティングファームの会社員でも、自分に合う案件が探しやすいです。

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確定申告に必要な最低限の経理は勉強する

確定申告に必要な最低限の経理は、勉強しておきましょう。

税理士に丸投げのフリーランスは意外といますが、自分で知っておいて損はありません。

確定申告とは、所得税を確定させる手続きのことです。

1年間(1月1日〜12月31日)の売上や経費を帳簿に記載し、売上や経費を計算したうえで翌年2月16日から3月15日までの間におこなう必要があります。

フリーランスの確定申告について詳しくみる

できる限り人脈を広げる

フリーランスになる前に、できる限り人脈を広げましょう。

勤務先や取引先からの紹介、副業でお世話になった会社からの紹介など、人脈を広げる手段はいくらでもあります。

商工会議所が開催する異業種交流会などへの参加も、選択肢のひとつです。

自分の存在を知ってもらえなければ仕事が取れないので、積極的にアピールしましょう。

さいごに|コンサルタントでもフリーになる場合は事前準備が必要

ほかの業種・職種と比べて優秀な方が多いコンサルタントでも、フリーランスになる場合は事前準備が必要です。

有名なコンサルティングファームの会社員でも、会社の看板があるからこそクライアントから信頼されています。

どんなに優秀な方でも、辞めてしまえば個人の信用だけで勝負しなければいけません。

思うように仕事が取れないリスクを減らすためにも、取引先などから紹介をもらう、人脈を広げるなどの準備をフリーランスになる前から進めましょう。

取引先からの紹介などが見込めない場合は、フリーランスエージェントに相談してみるのも選択肢のひとつです。

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