フリーランスの経歴は職務経歴書にどうやって書く?書き方と職業別の例文を紹介

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フリーランスの経歴は職務経歴書にどうやって書く?書き方と職業別の例文を紹介

溝口弘貴
本記事の企画・編集者
溝口 弘貴
つなぐマーケティング代表

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フリーランスの経歴や働いていた内容について、どこまで書くべきか悩む人も珍しくありません。

  • 「職務経歴を初めて書くけどフリーランスの経歴は書くべき?」
  • 「期間が短かったけどフリーランスとして働いていたことを書くべき?」
  • 「職務経歴はどのように書いたらいい?」

本記事では、記載する項目や書き方をテンプレート付きで紹介します。

また、職務経歴書から面接官がよくする質問とその回答例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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本記事の監修者

溝口弘貴

溝口 弘貴

つなぐマーケティング代表

電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら

フリーランスからの転職で職務経歴書に記載する6つの項目

フリーランスからの転職で必要な職務経歴書は、実は記載項目などに正式な決まりはありません。

ですが、転職先に自分のスキルや実績を理解してもらうために、必ず記載したほうがいい項目がいくつかあります。

ここでは、職務経歴書に記載すべき内容について紹介します。

なお記載する順番は前後しても問題ありません。

1.職務要約

まずは今までの職務内容を時系列でまとめます。

ここで、実績を細かく書いてしまうと読みづらくなるため、従事期間やプロジェクトの大まかな規模、担当してきた業務などをできるだけ簡潔にまとめましょう。

2.活かせるスキル・使用できるツール

ここでは、活かせるスキルや使用できるツールについて箇条書きなどで簡潔にまとめましょう。

活かせるスキルやツールには、一例ですが以下のようなものが含まれます。

  • プログラミングスキル
  • プログラミング言語の名前
  • Office関連のツール
  • Adobe関連のツール
  • その他ペイントツール
  • 動画編集
  • マーケティングスキル
  • アナリティクスを使用した解析スキル など

使用できるツールには実務経験が何年あるかも書いておきましょう。

実務経験が長い場合、専門性を転職先の会社にアピールすることが可能です。

3.具体的な職務経歴・具体的な業務内容

職務要約を踏まえつつ、より具体的な業務内容について記載しましょう。

ここでは記載することは以下の5つです。

  1. 担当期間
  2. 業務内容の概要・規模(業務内容の概要・メンバーの人数・自分のポジション・予算)
  3. 目的
  4. 担当業務
  5. 実績・努力や工夫したこと

「業務内容の概要・規模」では、携わった案件がネット上から見られるのであればURLを載せておきましょう。

また、「実績」はよく見られる項目なので、どのような実績をつくることができたか、そのためにどのような努力や工夫があったかも記載しましょう。

クラウドソーシングやバイト経験は職務経歴書へ記載したほうがいい?

すべてを記載する必要はありませんが、以下のようなケースでは記載しておくと選考のときにプラス要因となります。

  1. 高い結果が出たり高評価を受けた仕事がある
  2. 働くなかでリーダーやマネジメント業務・管理業務をおこなっていた
  3. 社会経験があまりない
  4. 転職先の業務と関係がある

どのような案件であっても、誇れるアピールポイントがあれば記載しておくことをおすすめします。

面接のときに工夫した点や努力した点をアピールすることで、好印象を与えられるでしょう。

また、社会経験が少ない人も記載しておくことをおすすめします。

4.主なクライアント

フリーランス期間に企業との取引実績がある人は、取引先の企業情報も記載しておきましょう。

知名度のある企業との取引実績は、社会的に信用されやすく、かつ高いスキルがあることをアピールできます。

5.所有資格・受賞歴

所有資格や受賞経歴があれば必ず記載しておきましょう。

そうすることで、自分の市場価値を高めるとともに、他の転職希望者と差別化を図ることができます。

所有資格は、転職先の業務内容に関連したものを最初に記載することをおすすめします。

また、趣味や教養のための資格を1~2つ記載しておくのも面接官の気を引くためのポイントです。

6.自己PR

最後は職務内容を踏まえた自己PRを書きます。

ここでは、数字的な実績よりもフリーランス経験で得たスキルや経験を元に、転職後どのように活かせるのかをまとめましょう。

また、自分の性格的な長所や人柄、コミュニケーションスキルなどについてもここでアピールしておくことをおすすめします。

【職業別】会社員へ転職する際の職務経歴書の書き方・例文

ここでは職業別に会社員へ転職する際の職務経歴書の見本を作成しましたので、参考にしてみてください。

ITエンジニアの場合

職務要約

20××年から株式会社〇〇でエンジニアとして3年間システム開発・運用をおこなってきました。
2年間は、プロジェクトリーダーとして要件定義から基礎設計などの一連の流れを担いながら、15名のマネジメントをした経験があります。
フリーランスになってからは、株式会社〇〇と契約し約6か月プロジェクトマネージャーとして、10人のマネジメントをしながらプロジェクト管理をおこないました。

活かせるスキル・使用できるツール

要件定義 / チームマネジメント / C言語 / Java

具体的な職務経歴・具体的な業務内容

期間 職務内容 開発環境
20××年〇月~20××年〇月 【概要】
株式会社〇〇でシステム開発・プログラミング
【ポジション】メンバー
【人数】5人
【担当業務】
・プログラミング業務
・実装テスト
・提出書類の書類作成
【NW機器】
~~~
【サーバー機器】
~~~
20××年〇月~20××年〇月 【概要】
株式会社〇〇でシステム開発・プログラミング
【ポジション】メンバー
【人数】15人
【担当業務】
・チームマネジメント
・要件定義、基本設計、詳細設計、プログラミング、実装テスト、
・顧客への説明補助
・トラブル対応
【NW機器】
~~~
【サーバー機器】
~~~
20××年〇月~20××年〇月 【概要】
フリーランスとして株式会社〇〇と契約。チームマネジメントをおこないつつシステム開発をおこなう。
【ポジション】メンバー
【人数】10人
【担当業務】
・チームマネジメント
・要件定義、基本設計、詳細設計、プログラミング、実装テスト、
・顧客への説明補助
・トラブル対応
・チームマネジメント
・要件定義、基本設計、詳細設計、プログラミング、実装テスト、
・顧客への説明補助
・トラブル対応
【NW機器】
~~~
【サーバー機器】
~~~

主なクライアント

株式会社〇〇

所有資格・受賞歴

システムアーキテクト試験(20××年〇月〇日 取得)

フリーランスITエンジニアについて詳しくみる

Webデザイナーの場合

職務要約

20××年に専門学校を卒業後、フリーランスとして月に平均〇件の案件を受注し、業界問わずサイトデザインのリニューアルをおこなってきました。
20××年〇月からは株式会社〇〇と〇年の長期契約をおこない、ゼロからのサイトデザインを担当。デザインイメージのヒアリング、設計、デザイン、コーディングまで一貫して経験してきました。

活かせるスキル・使用できるツール

illustrator(5年) / Photoshop(5年) / AdobeXD(5年) / HTML・CSS / JavaScript

具体的な職務経歴・具体的な業務内容

20××年〇月~20××年〇月 【概要】
クラウドソーシングサイト○○に登録
月に平均〇件のサイトリニューアルのデザインを担当
【ポジション】個人事業主
【担当業務】
・デザインなどのヒアリング
・デザイン作成
・コーディング
20××年〇月~20××年〇月 【概要】
株式会社○○にフリーランスとして在籍。営業が契約した企業のWEBサイトをゼロからデザイン。チームメンバーのマネジメントをおこない、期日に間に合うように進捗管理をしました。
【ポジション】個人事業主・チームリーダー
【人数】5人
【担当業務】
・デザインなどのヒアリング
・デザイン作成
・コーディング
・チームマネジメント

フリーランスのWebデザイナーについて詳しくみる

Webマーケターの場合

職務要約

20××年から〇〇株式会社でWebマーケターとして月間平均〇万セッションのオウンドメディアの運用に5年間携わってきました。
また、オウンドメディアと並行し、月間セッション〇万のECサイトや予算規模〇万円アドセンス広告の運用もおこなってました。
2年間はプロジェクトリーダーとして20名のチームマネジメントをおこない、メディアの新規立ち上げプロジェクトに従事しました。
20××年からフリーランスとして働き、自分でブログを運用(月間セッション数〇万)しながら〇年で合計〇件の企業オウンドメディアやECサイトのグロースに貢献しました。

活かせるスキル・使用できるツール

Google Analyticsによる解析業務 / Search consoleによる解析業務 / Excel(5年) / PowerPoint(5年) / Googleアドセンスの運用 / ECサイトの運用 / AdobeXD

具体的な職務経歴・具体的な業務内容

20××年〇月~20××年〇月 【概要】
〇〇株式会社でオウンドメディア・ECサイトの運用・グロース。予算規模〇万円のアドセンス広告の運用
【ポジション】メンバー
【人数】5人
【担当業務】
・競合調査、市場調査
・アクセス解析・効果測定
・オウンドメディア運用・グロース
・ECサイトの運用・グロース・問い合わせ対応
・アドセンス広告の運用、効果測定
20××年〇月~20××年〇月 【概要】
チームリーダーとして20名のマネジメントをおこないながら、新規プロジェクトの立ち上げをおこないました。
【ポジション】チームリーダー
【人数】20人
【担当業務】
・市場調査、競合調査などの調査業務
・施策立案、ロードマップの作成
・サイトコンセプト・タイトルの決定
・コンテンツ作成のディレクション
・デザイナーと相談し、サイトデザインの作成
・チームマネジメント
20××年〇月~20××年〇月 【概要】
フリーランスとして〇年間で合計〇件の企業オウンドメディア、ECサイトのグロースに貢献。
【ポジション】個人事業主
【担当業務】
・市場調査、競合調査などの調査業務
・施策立案、ロードマップの作成
・サイトコンセプト・タイトルの決定
・コンテンツ作成のディレクション
・UI・UXの改善
・チームマネジメント

主なクライアント

〇〇株式、〇〇株式

所有資格・受賞歴

ウェブ解析士(20××年〇月〇日 取得)

フリーランスのWebマーケティングについて詳しくみる

受かりやすい職務経歴書を作成する際の4つのポイント

ここでは、面接官の気をひき、受かりやすい職務経歴書を作成する際のポイントについて紹介します。

1.希望する会社の募集要項に実績内容を寄せる

転職の際、同時進行で複数の会社に職務経歴書を送ると思いますが、同じ分野の会社でもまったく同じものを送るのはおすすめできません。

会社により求める人材のスキルが違うからです。

それぞれの募集要項を確認し、どの実績を目立たせるか、どのスキルを強調するか変えていくようにしましょう。

また、会社によって社風や経営理念があり好まれる言葉遣いや雰囲気も違います。

たとえば、個人業務の多い会社では、個人のスキルや成長したいという熱意が求められますし、チームワークを第一に求める会社であれば、柔軟で協調性の高さが求められるでしょう。

ホームページや募集要項から求められる人物像を想定し、内容を寄せていくことが重要です。

2.誤字脱字がないようにしっかりチェックする

書類選考では文章や日本語が正しく書けていることが重要です。

高いスキルがあっても、正しい敬語が使えていなかったり、誤字脱字が多く読みづらかったりする職務経歴書では書類選考はとおりません。

時間に余裕を持って慌てずに作成しましょう。

また、パソコンで作成する場合、一度紙に印刷することをおすすめします。

パソコンで見たときには気づかなかった誤字や違和感を見つけることができるでしょう。

3.コミュニケーションスキルや自己管理力をアピールする

会社員として働くには円満なコミュニケーションや、うっかりミスを減らすための自己管理能力が必要です。

フリーランスは個人で契約や交渉をおこない、自分でスケジュールを管理していくことになるので、フリーランス期間が長い場合、コミュニケーションスキルや自己管理力があると判断されやすくなります。

4.提出前にエージェントに確認してもらう

転職の際にエージェントサイトを利用しているのであれば、担当エージェントに内容を確認してもらうようにしましょう。

転職事情に詳しい人に確認してもらうことで、自分で気づけなかったミスがみつかったり、好印象を残すためのアドバイスを受けたりすることができます。

職務経歴書から面接官がよくする質問すると回答例

面接のときに、面接官が職務経歴書を見ながらさまざまなことを質問してきます。

ここでは、主に聞かれることや好印象を残すための回答例やポイントについて紹介します。

業務内容に関する一歩踏み込んだ質問

職務経歴書に記載してある業務内容について、どのようなことをしていたのか改めて質問されます。

この際、具体的な業務にプラスして実際におこなった工夫や努力など職務経歴書には書ききれなかった部分を話すことが重要です。

たとえば、以下のようなことです。

  • 「数値を出すために以前は~~だった業務を~~するために~~のように改善した。」
  • 「フリーランスとして参画し、チームメンバーとの信頼関係が構築できていなかったため、~~により信頼関係を築きプロジェクトでは~~のような結果を出せました。」

仕事へどのような姿勢で臨んでいるのか、問題解決のためにどのような工夫や努力ができるのかをアピールしましょう。

フリーランスから会社員になる理由・志望動機

フリーランス期間があるとほとんどの面接で辞めた理由について質問されます。

会社員を希望する理由は給料や安定性などさまざまな理由があると思いますが、そのまま伝えてはいけません。

好印象を与えつつ、本音を伝えないようにするには志望動機に織り交ぜて回答するのがポイントです。

たとえば、以下のようなことです。

  • 「貴社の一員となって大規模なプロジェクトに携わりたい」
  • 「貴社の~~を魅力的に思い、フリーランスではなく社員として携わりたい」

転職先の会社の何に魅力を感じたのか、フリーランスでの実績や経験を踏まえてアピールするようにしましょう。

フリーランスの職務経歴書でよくある疑問と回答

ここでは、職務経歴書を作成する際によくある疑問についてお答えします。

Q1.手書きではなくパソコンで制作しても問題ありませんか?

職務経歴書はパソコンで作成したものを提出しても問題ありません。

Wordなどで作成し、PDFに変換して提出します。

より見やすい職務経歴書を作成したい人は、転職エージェントのWebサイトなどに作成ツールがありますので、利用してみてください。

Q2.フォントや文字サイズにルールはありますか?

すべてのフォントや文字サイズが統一されていて読みやすいのであれば細かいルールはありません。

おすすめとしては、ゴシック体もしくは明朝体を使用したフォントサイズ11~12ptの文字での作成です。

Q3.休職していた期間も記載したほうがいいですか?

休職期間について、とくに記載する必要はありません。

また、フリーランスをしていたものの休職を繰り返していたケースについて細かく書く必要はないでしょう。

しかし面接のときに、空白の期間があると何をしていたのかを聞かれることがあります。

会社側が懸念しているのは、精神的な病気などで働けなかったのではないかというところです。

本当にそうであっても、今現在安定しているのであれば、「フリーランスとして働くためのスキルや知識を磨いていました」などと回答することもできます。

さいごに

職務経歴書はどの範囲まで書くべきか迷う人も多いと思いますが、転職先の会社が求めるスキルを強調することがポイントです。

書いているとついつい文字数が多くなってしまうため、A4の用紙に2枚程度で納まる量にまとめましょう。

また、転職する際はエージェントサイトなどを利用することで、職務経歴書の添削や修正、アドバイスがもらえるのでフリーランスからの転職が初めてな人は、利用をおすすめします。

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