フリーランスプログラマーになるには?働き方の実態とメリット・デメリットを解説

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フリーランスプログラマーになるには?働き方の実態とメリット・デメリットを解説

溝口弘貴
本記事の企画・編集者
溝口弘貴
つなぐマーケティング代表

※このページにはPRが含まれています。

本記事では、フリーランスプログラマーと会社員都の違いをはじめ、フリーランスの単価と年収相場、フリーランスになるメリットとリスクなどを解説します。

 
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本記事の監修者

溝口弘貴

溝口弘貴

フリーランスガイド責任者

電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら

フリーランスプログラマーとは?会社員プログラマーとの働き方の違い

フリーランスプログラマーと会社員プログラマーでは、下の表のように働き方に大きな違いがあります。

働き方 フリーランス 会社員
働く場所 基本的に自由、案件によっては常駐や出勤を求められることもある 基本的に会社、会社によってはリモートで対応できる
勤務日数 1日で終わる単発案件から週3日など、出勤日数を自由に選べる 基本は週5日、出勤日数を自由に選べない
残業時間 時間で契約する場合、基本的に残業は0時間 会社によって変動、ブラック企業では始発・終電で対応することもある
有給休暇 なし あり
営業 あり。ただし、エージェントサイトを利用することでアウトソーシングすることが可能 なし

フリーランスになることで、働く場所や日数を自分で選べるためライフスタイルに合わせて柔軟に働くことが可能です。

一方で、保障が少なかったり、委託者と上手にコミュニケーションがとれるかどうかで収入が変わったりします。

なので、安定が欲しい人はフリーランスになっても会社員に戻りたいと思ってしまうかもしれません。

 
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年収1,000万も可能?フリーランスプログラマーの単価相場と年収の目安

フリーランスプログラマーだからこそ自分次第で会社員よりも稼げる可能性があります。

ここでは、フリーランスプログラマー案件の単価相場や年収について紹介します。

フリーランスプログラマーの単価相場

フリーランスプログラマーでも働き方によって大きく変わります。

たとえば、ランサーズなどのクラウドソーシングでは単発ですが1案件100万~300万円前後のものが掲載されていることもあります。

一方で、エージェントサイトが掲載している時間単位で契約するような案件ではプログラマーの平均単価は月額68万円で、月額60万~79万円までの案件が相場といえます。

プログラマーの単価相場

引用元:単価相場 | ITフリーエンジニアのための【レバテックフリーランス】

高額な案件では、月額100万円を超えるものもあり、レバテックフリーランスでは最高額が145万円となっています。

このような高額案件では特定の言語の実務経験が3~5年以上必要だったり、データベースの設計の実務経験が必要です。

実務経験が少ない人は、初めから高額な案件を狙うのではなく、単価が安くても自分のスキルに見合う案件を選びスキルを積むことで最短で高額案件を受注できるようになるでしょう。

また、スキルを積み自己アピールが上手くなると、会社と直接契約し案件を受注できるようになります。

仲介業者への手数料がなくなる分、同じ単価でも最終的な手取りを多く残すことが可能です。

フリーランスプログラマーの年収

フリーランスプログラマーの年収は、その人がどのように働くかによって変わってきます。

たとえば、とにかく案件をこなし365日ほぼ休みなく働けば、実務経験が少なくても会社員の時以上に稼ぐことも夢ではありません。

一方で、週3日程度でゆるく働きたい人なら、年収200万円前後ということもありえます。

その人次第で年収が変わるという前提ですが、平均単価である月額60万~79万円を1年間継続して受注し続けた場合、税金や手数料を考えないで計算すると年間で720万~948万円ほど稼ぐことが可能です。

また、145万円の案件を1年間受注できた場合、単純計算で年収は1,740万円になります。

フリーランスプログラマーになることで、働き方の縛りがなくなる分、案件を併用して受注すれば会社員の時よりも大幅に年収をアップすることが可能です。

職種別のフリーランスエンジニアの年収について詳しくみる

【プログラミング言語別】フリーランス向けの求人・案件例を紹介

実際にどのような案件があるのでしょうか。ここでは、プログラミング言語別にいくつか案件を紹介します。

  1. Javaの求人・案件例
  2. C#の求人・案件例
  3. PHPの求人・案件例
  4. JavaScriptの求人・案件例

Javaの求人・案件例

Webサイトの作成からゲーム開発など幅広い業種と領域で利用されるJavaは、長い実務経験をもつことで高額案件に参加できるようになります。

レバテックフリーランスの最高単価である145万円の案件では、どちらともJavaを用いた開発経験が5年以上必要です。

新規プロジェクト基盤の求人・案件

引用元:【Java/Spring/TypeScript/Vue】新規プロジェクト基盤案件 | フリーランスエンジニアの求人・案件

大手小売企業新規OMS開発の求人・案件

引用元:【Java】大手小売企業新規OMS開発案件 | フリーランスエンジニアの求人・案件

高額案件では要件設定やフレームワークの作成、開発基盤の作成などの上流工程の実務経験が歓迎条件に含まれています。

また、高額案件は規模が大きくチームで開発するケースがほとんどです。

チームリーダーの経験があると単価のアップが期待できるでしょう。

C#の求人・案件例

インターネットインフラサービス開発の求人・案件

引用元:インターネットインフラサービス開発の求人・案件

C#言語は、アプリやゲーム開発、Unityなどで幅広く利用されています。

今回紹介するWebアプリシステムやビジネスロジックの開発を目的とした案件では、大規模なサービス開発やWebサービス開発の経験などが歓迎スキルとして記載されています。

PHPの求人・案件例

WEBサービス向け請求基盤システム開発

引用元:WEBサービス向け請求基盤システム開発

PHPは、WordPressなど多くのWebサイトやWebアプリで世界的に利用されている言語です。

WEBサイトやWEBアプリに関する開発案件がメインとなるため、SQLの経験やWebアプリの脆弱性について知識が求められることがあります。

Microsoft SQLサーバーやASPの利用経験があると、最高額に近い単価を期待できそうです。

JavaScriptの求人・案件例

新規大型動画配信サービスシステム開発

引用元:Javascript/React】新規大型動画配信サービスシステム開発案件

JavascriptはWebサービスやアプリ開発に高いシェアをもつ言語です。

業界問わず案件が豊富で、設計から開発、実装まで一貫して対応できれば高単価での契約も期待できます。

 
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フリーランスプログラマーになる5つのメリット

フリーランスプログラマーになりたいけど生活の安定や収入面で不安もあるのではないでしょうか。

ここでは、フリーランスプログラマーになるメリットについて紹介します。

  1. 仕事内容や働き方を選べる
  2. 年収が上がる可能性がある
  3. 人間関係でのストレスが減る
  4. 仕事のために使ったお金は経費にできる
  5. 家族と一緒に過ごせる時間が増える

1.仕事内容や働き方を選べる

フリーランスプログラマーになる最大のメリットは、仕事内容や働き方を選べることです。

今まで会社で決まった業種の決まった仕事しかできなかった人も、フリーランスプログラマーになることでひとつの業界や業種に縛られずに開発業務に携われます。

新しい業界の仕事に携わることで、会社員として働くよりも幅広いスキルや経験を積めるのはフリーランスプログラマーになる大きなメリットといえるでしょう。

また、案件によっては働く場所や働く時間が選べるので、住んでいる地域やライフスタイルに合わせて働くことが可能です。

地方でスローライフを送りながら働きたい、可愛いペットのいる家で働きたいといった夢も叶えられます。

2.年収が上がる可能性がある

会社員プログラマーは50~60代でも年収500万~600万円に収まることが多く、人によってはもっと低い人もいます。

フリーランスプログラマーになることで、働く時間や案件の単価を選べるため、会社が決めた評価制度や給料規程に縛られず、働いた分だけ稼ぐことが可能です。

フリーランス向けのエージェントサイトをみてもらうとわかるかもしれませんが、案件の中にはあなたの月収を超える案件が多く掲載されているかと思います。

たとえば、会社員で月収30万円、ボーナスが夏と冬に2か月分貰っている人は、単純計算で年収が480万円(30万円×16か月)になります。

一方、フリーランスプログラマーになったとしても単価が月収40万円以上の案件に参画し会社員と同じだけ働けば、40万円×12か月なので会社員と同じもしくはそれ以上に稼ぐことが可能です。

フリーランスプログラマーになることでボーナスなどの手当てをもらうことはできませんが、しっかりと働くことで会社員の時よりも年収を上げられます。

3.人間関係でのストレスが減る

団体行動や上司・部下に気を遣うような人間関係に大きなストレスを感じてしまう人は、フリーランスプログラマーになることで煩わしい関係性から抜け出すことができるでしょう。

基本的にフリーランスプログラマーではリモートでの作業が中心なので人に会う機会を減らせますし、案件によっては完全にマルチプレイで仕事を進められることができます。

飲み会などの集まりもありませんし、誘いを断っても会社員ではないので角が立ちにくいのも大きなメリットです。

会社規模が大きくなればなるほどチームでの開発になる傾向がありますが、後輩・先輩が基本的にないためフラットな気持ちで接することができます。

なによりも、「一生その会社にいるわけではない」という気持ちのもち方ができるので、気を張りすぎないで仕事に臨めるのではないでしょうか。

4.仕事のために使ったお金は経費にできる

フリーランスプログラマーになると、個人事業主になるため仕事に関する費用は経費にすることが可能です。

経費にすることで、確定申告の際に事業で得た所得から差し引くことで書面上の所得を低くし、そこにかかる税金を少なくすることができます。

パソコンや書籍、ソフトウェア、椅子、机、ディスプレイ、昼食なども仕事で少しでも使うのであれば、経費にすることが可能です。

会社員がこれらを購入しても、所得税に関するメリットは一切ありませんがフリーランスプログラマーになることで、節税効果が生じます。

フリーランスが経費にできるもの・できないものついて詳しくみる

5.家族と一緒に過ごせる時間が増える

フリーランスプログラマーになり、リモートで働き仕事のスケジュールを自分で管理できるようになると、家族と一緒に過ごせる時間も増やすことができます。

今まで週5日の完全出勤で急な残業が入ってしまうケースでは、家族と一緒にいる時間が少なく、子供のいる家では「もっと早く帰ってきてほしい」「家のことをもっとしてほしい」といわれてしまうこともあったのではないでしょうか。

家族との時間がとれないのは、夫婦関係が悪化したり子供との距離ができてしまったりするきっかけになります。

フリーランスプログラマーとして自由に使える時間を増やすことで、もっと家事や育児をおこなったり、家族の話を聞いてあげられるようになるでしょう。

フリーランスプログラマーになる前に知っておきたいリスクとデメリット

メリットを紹介しましたが、フリーランスになると今まであった保障がなくなるため、会社員の時にはなかったようなリスクやデメリットも発生します。

ここでは、フリーランスプログラマーになる前に知っておきたいリスクやデメリットについて紹介します。

フリーランスになる5つのリスク

1.仕事がなくなるリスク

会社員であれば窓際に追いやられたとしても、急にリストラさせられることはありません。

また、急に解雇された場合でも、雇用契約により一定の損害賠償などを請求し手当を受けることができます。

しかし、フリーランスだとこのようにはいきません。

しっかり働いていたのに急にプロジェクトが終了し契約を切られる可能性もありますし、スキル不足で参画する案件がないこともあります。

常に勉強して経験やスキルを積んでいかないと、数年後に仕事がなくなってしまう可能性があります。

2.健康面でのリスク

フリーランスの場合、会社員のように休んでも有給を使って収入を減らないようすることはできません。

体調を崩して働けなくなると一気に収入がなくなるリスクがあります。

また、一度大きな病気をしてしまうと会社員に戻ろうとしても会社側が再発などを危惧しスキルがあっても正社員が難しかったり、就職自体困難になる可能性があります。

特に年齢が高くなるにつれ、入院を伴うような病気にかかるリスクが高まるため、健康面のリスクをどう対処していくか考えなければいけません。

3.損害賠償リスク

フリーランスプログラマーとしてシステム開発契約を結んだ案件で、開発遅延や納品したシステムに欠陥があった場合、損害賠償請求をされるリスクがあります。

また、業務委託契約を結んだ場合でも、納期におくれることで損害賠償請求といったトラブルに発展する可能性を留意しておきましょう。

4.報酬未払いのリスク

契約書を結んだにもかかわらず、委託先が報酬を支払ってくれないリスクも考えておく必要があります。

先延ばしにされるケースや納品物や勤務に対し文句をつけて支払ってくれないケース、入金されていないのに支払ったと主張され支払ってくれないケースなど、悪意のある対応をされることもあるでしょう。

エージェントなど仲介業者がいる場合は、仲介業者に相談し対応してもらえますが、直接契約した場合は自分で弁護士に相談し対応していかなければいけません。

フリーランスプログラマーになる前に、報酬の未払いがあった時に、誰にどのような相談をすればいいのか、費用や時間はどの程度かかるのかを知識としてもっておくことが重要です。

5.50歳超えてからのリスク

若い内はエージェントを通して案件を受注できていても、40歳、50歳と年齢を重ねるごとに案件も選択肢が少なくなってしまうリスクがあります。

求人検索サイトのSEESがおこなったシニアエンジニアについての意識調査では、約47%の会社が外部人材に対し年齢制限を設けていることがわかりました。

外部人材を利用する際に年齢制限を設けていますか?

引用元:8割以上の企業が活用を希望!シニアエンジニア、どんな人が求められてるの?年齢制限はあるの?採用担当者に調査!|SEES

IT業界はどんどん進化しており、年々新しい言語やプラットフォームなどが作られています。

そのため、積極的に新しい技術や言語を取得していかないと案件への参画が年々難しくなってしまうでしょう。

また、加齢による体調への不安や若い人が活躍するIT企業に馴染めるか心配というケースもあるようです。

50歳を超えると会社員へ戻ることも難しくなってしまうため、フリーランスへ転向する前に自分がどのように働きたいのか将来の道筋を考えておくことが重要です。

フリーランスになる9つのデメリット

1.社会的信用が落ちる

近年ではフリーランスで働く人も増え、働き方としての認知度が高まってきました。

しかし、年齢が高くなり会社勤めの働き方しか知らない人からしたら社会的信用がないと思う人もいます。

また、明確な所属がないことで、人によっては信用しづらいと思われてしまうこともあるようです。

2.ローンやクレジットカードなどの審査がとおりづらくなる

フリーランスプログラマーの場合、会社員のように収入が一定ではありません。

多く稼げる時とそうではない時で波があるため、ローンやクレジットカードの審査がとおりづらくなる可能性があります。

特に、フリーランスプログラマーになりたての人は、この先の支払い能力が不安視され、数百万円単位の貯金や資産がないと銀行や大手カード会社では審査がとおりづらくなるでしょう。

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3.社会保障制度が変わる

フリーランスになると、医療保険が健康保険から国民健康保険に、厚生年金が国民年金や国民年金基金に変わります。

保険料の負担も今まで会社と折半していたものが全額自己負担になるので、負担が大きくなるので注意が必要です。

また、会社と契約して案件を受注した場合でも「被雇用者」にはならないため、雇用保険や労災保険に加入することができません。

手厚い保証がなくなってしまうため、フリーランスへ転向するのであれば一定の貯蓄や保険への加入が必要になります。

4.福利厚生がない

福利厚生はその会社に所属する特典のようなものです。

そのため、フリーランスプログラマーでは各種手当金などの福利厚生は望めません。

ただし、最近ではエージェントサイトを利用することで加入できるような福利厚生サービスも充実していますので、上手に利用することで会社員と近い福利厚生を受けることができます。

フリーランスの福利厚生サービスについて詳しくみる

5.孤独を感じることがある

煩わしい人間関係から解放される一方で、どこにも所属していないことで孤独感をもってしまうリスクがあります。

人には基本的にどこかに所属したいという欲求があるため、一人暮らしで親しい友人や恋人もいない人は、徐々にさみしさを感じたり、気持ちが落ちこんでしまったりする可能性があります。

ひどいケースではそのまま無気力になってしまったり、挫けてしまったりするリスクもあります。

エージェントサイトが主催するコミュニティサイトへ参加したりSNSで人とつながったりして、気持ちのもち方と上手に付き合っていくことが重要です。

6.営業活動をする必要がある

会社という枠での人間関係からは解放されますが、その代わり営業活動をおこない委託業者に気に入ってもらう労力が発生します。

エージェントサイトに営業をアウトソーシングすることは可能ですが、最終的な面接では自分でアピールする必要がありますし、ひとつの案件の契約が終了してもまた声をかけてもらうには、委託してくれた人やプロジェクトマネージャーと信頼関係を築いておくことが重要です。

また、稼げるフリーランスプログラマーになるには、直接契約を獲得できるようにならなければいけません。

直接契約では、エージェントに頼ることができないため最終的に自分で営業活動や自己アピールスキルを磨く必要があります。

7.キャリアアップが難しくなる

働き方にもよりますが、フリーランスプログラマーでは「役職」という概念がないため、「○○社で部長をしていました」というようなアピールができません。

また、案件をこなしても役職が付くわけではないため、上手にアピールしていかないと実績や経験のつかみにくいフリーランスになってしまう可能性があります。

また、フリーランスから会社員に戻ろうとしても、実務経験があっても役職がないため、一番下っ端にされてしまう可能性があります。

こういった点では、キャリアアップが難しいといえるでしょう。

8.確定申告を自分でやる必要がある

会社に所属していれば、自分で確定申告をする必要はなく、年末調整だけで住みましたが、フリーランスプログラマーになると自分で調べて自分で対応しなければなりません。

このように面倒な手続きも自分でする必要があるのは、デメリットといえます。

フリーランスの確定申告について詳しくみる

9.請求書や契約書など事務作業も自分でやる

会社に所属していれば、基本的に請求書や契約書まわりは総務部に一任できていました。

しかし、フリーランスプログラマーになると確定申告同様、自分でおこなわなければいけません。

エージェントサイトに依頼して、ある程度代行してもらえますが、会社員の時よりこのような雑務は多いといえるでしょう。

フリーランスの契約書について詳しくみる

フリーランスプログラマーが仕事を獲得するために身につけておきたい4つのスキル

フリーランスプログラマーとしてより多く稼ぐには、実務経験やスキルがあるだけではいけません。

以下の4つのスキルは、フリーランスプログラマーになる前に身につけておくことをおすすめします。

  1. 自己管理スキル
  2. コミュニケーションスキル
  3. 交渉スキル
  4. 情報収集スキル

1.自己管理スキル

会社から解放される代わりに全てが自己責任となるため、フリーランスプログラマーとして生活していくには自己管理スキルは欠かせません。

取引先との連絡への返信や書類の対応、納期期間内での納品できるかどうかなどの行動一つひとつが、今後の契約に直結するからです。

自己管理スキルがないと稼げないだけではなく、多くの人に迷惑をかけ最悪の場合、損害賠償請求されるトラブルに発展するリスクを含んでいます。

また、エージェントを利用できなくなったり、他の会社でも拒否されてしまったりする可能性があるでしょう。

2.コミュニケーションスキル

フリーランスになることで全ての人間関係から解放され、コミュニケーションスキルは必要ないと思っている人もいます。

確かに飲み会に参加させられたり、部署の微妙な人間関係に気をつかう必要はなくなりますが、初対面の人と円滑に対話し案件を運用していくコミュニケーションスキルが必須です。

フリーランスになると、リピーターの人でない限り案件を受注する度に初対面の人とやり取りすることになります。

そのような中で、いかに早く信頼関係を築けるかは稼ぐために欠かせないスキルといえるでしょう。

また、単価の高くなる案件ではチームでの仕事を進めていくケースが多いため、初対面のチームメンバーとも円滑コミュニケーションをとって開発にあたる必要があります。

3.交渉スキル

フリーランスで働く場合、稼いでいれば必ずどこかで直接契約のチャンスが訪れるでしょう。

その際に交渉スキルがないと、単価が安いわりに時間のかかる案件を受注してしまうリスクがあります。

会社員をしている時には営業職でない限りなかなか交渉スキルを身に着けることはできません。

今まで交渉経験がない人は、まずエージェントサイトを利用して、担当エージェントがどのように相手と交渉しているのか参考にしてみてください。

また、交渉や営業を上達させるセミナーも探すとみつかるので、そのようなところからスキルを身につけておくことをおすすめします。

4.情報収集スキル

フリーランスになると会社員時代とは違い、自分で積極的に情報を集めないと時代に置いていかれて稼げなくなってしまいます。

最近では、SNSやブログ、YouTubeだけではなく、信用できる会社が主催する無料のセミナーなども頻繁におこなわれるため、積極的に受講するようにしましょう。

また、フリーランスが集まるコミュニティで情報交換をするのもおすすめです。

 
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フリーランスプログラマーが仕事を獲得する4つの方法

フリーランスでは様々な方法で案件を受注していきます。

ここでは、フリーランスプログラマーが仕事を獲得する4つの方法について特徴やメリット、デメリットについて紹介します。

  1. フリーランスエージェントを利用する
  2. フリーランス向け求人サイトで探す
  3. クラウドソーシングを利用する
  4. 企業に直接営業メールを送る

フリーランスにおすすめの仕事サイトをみる

1.フリーランスエージェントを利用する

フリーランスプログラマーになりたててで、人脈がなく営業スキルにも不安がある人はフリーランスエージェントサイトを利用しましょう。

フリーランスエージェントサイトは、フリーランスと会社をマッチングさせてくれる仲介サービスです。

案件を紹介してくれるだけではなく、職務経歴書を添削してくれたり面談に同席してくれたり、就職後にアフターフォローが受けられるなど長く働くための手厚いサポートをしてくれます。

また、エージェントサイトを利用して仕事を受注している人に対しては、無料で福利厚生サービスを提供していることもあります。

デメリットとしては、エージェントサイトに依存してしまい、自分の営業スキルや交渉スキルが伸びにくくなってしまったり、仲介手数料をとられてしまうことです。

ただ、案件を探すフリーランスの心強い味方になってくれるため、登録しておいて損はありません。

おすすめのフリーランスエージェントをみる

2.フリーランス向け求人サイトで探す

直契約がしたい、自分のペースで案件を探したい人は、バイトの求人サイトのようなフリーランス向けの求人サイトもあります。

フリーランス向けの求人サイトでは、全てが直接契約となるため自分で職務経歴書を作成し交渉していかなければいけません。

また、全て自分で対応しなければいけないため案件獲得までに時間がかかったり、福利厚生などのサービスが受けられなかったりするデメリットがあります。

その代わりに手数料が発生せず、エージェントサイトに同じ単価の案件があった場合、求人サイトで契約する方が収入が多くなります。

3.クラウドソーシングを利用する

ランサーズクラウドワークスなどの大手クラウドソーシングサイトで案件を獲得することも可能です。

クラウドソーシングでは、企業だけではなく個人からの依頼もありスキルに不安がある人でも、受注しやすいメリットがあります。

また、ほとんどのサイトでは仮払い制度を導入しているため、報酬の未払を回避できるため直接契約より安心といえるでしょう。

デメリットは、案件が基本的に単発で次の案件につながらず収入が安定しないことです。

また、開発でも規模が小さいことが多く、職務経歴書などに記載しても注目されない可能性があります。

メイン収入はエージェントサイトで探し、空いた時間で稼げる案件をクラウドソーシングサイトで探すなどの使い分けてみてください。

4.企業に直接営業メールを送る

十分なスキルや経歴がある場合は、気になった企業へ直接営業をかけるのも案件獲得におすすめです。

企業に外部の人材を雇用する制度があり、スキルが業務内容とマッチすれば採用される可能性は十分にあります。

メールでは、職務経歴書や履歴書を添付し、面談可能な日時を3つほど記載しておきましょう。

また、メールだけだとスルーされてしまう可能性があるので、電話をかけて直接熱意を伝えることが重要です。

フリーランスプログラマーの将来性は?プログラマーの需要

IT化やDX化が進む中でプログラマーの仕事がなくなる可能性は低く、逆に需要が増えていくことが予測されます。

実際にIPA独立行政法人がおこなったアンケートでは、エンジニア/プログラマーが大幅に不足している、やや不足していると回答した企業が約47%にのぼりました。

デジタル事業に対応する人材の量の確保状況

引用元:DX白書2021_第3部_デジタル時代の人材

「わからない」「自社には必要ない」と回答した企業が、時代とともにプログラマーが「必要」になる可能性は十分にあり、そうなるとプログラマーが足りている現場は全体の18%程度しかないことになります。

また、表をみてもわかるとおり海外でもプログラミング能力が求められており、日本だけではなく国際的な活躍ができるのも将来的にプログラマーの仕事がなくならないと考えられる理由のひとつです。

ただし、今後はプログラマーの人口の増加やノーコードで対応できるシステムの開発などにより、フリーランス間で激しい競争が起こる可能性も考えられます。

また、エンジニアがプログラマーの仕事を兼用したり、Webデザイナーがコーディングまで対応してしまうケースもあるため、他の職種とパイを争うリスクも忘れてはいけません。

その中で埋もれないためにはどのように自分をブランディングしていくかを考えておくことが重要です。

具体的には今後も更に市場が拡大していくと予測できるAIやXR分野のスキルの取得や経験を積んだり、大手企業の大規模な案件で上流工程から開発に携わったりすることをおすすめします。

また、SNSやYouTube、個人ができるラジオなど様々な方法でネームバリューを高めることも、他のプログラマーとの差別化を図るには有効的です。

参考:フリーランスのエンジニアになるには?手順や必要なスキルを解説 | Fairgrit®公式サイト

 
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