フリーランスの請求書はどう書けばいい?作成時に便利なテンプレートも紹介
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フリーランスで仕事をしていると、クライアントから請求書の提出を求められます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、テンプレートを使えば簡単に作成できます。
本記事では、フリーランスの請求書をどう書けばいいかと、作成時に便利なテンプレートも紹介します。
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溝口 弘貴
つなぐマーケティング代表
電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら
本記事でわかること
フリーランス(個人事業主)の請求書に必要な項目と書き方
フリーランス(個人事業主)の請求書に必要な項目は以下9つあります。
- 請求書の宛先
- 請求内容と金額
- 消費税
- 源泉徴収額(不要な場合もある)
- 発行日
- 支払い期日
- 振込先
- 発行者の名前
- 特記事項
インボイスに登録していない方は、9つの項目を記載した請求書をExcelなどで作成して、取引先へ提出します。
1.請求書の宛先
請求書の宛先は、個人から仕事を受けている場合は相手の名前、会社から受けている場合は社名の記載が必要です。
請求書の左上に記載するのが一般的です。
2.請求内容と金額
請求内容と金額は、上部に請求金額の合計を記載したうえで、各品目ごとに取引日(納品日)や金額を示すのが通例です。
消費税はあとで計算するので、各品目の金額は税抜価格で記載します。
3.消費税
消費税は、異なる税率の品目があれば、税率ごとにわけて記載します。
基本は10%ですが、軽減税率対象の場合やインボイス未登録者の扱いなどでクライアントとの取り決めがある場合は、そちらに従いましょう。
4.源泉徴収額(不要な場合もある)
源泉徴収額は、原則として個人に提出する請求書では不要ですが、企業に提出する請求書なら必要です。
必要な場合は、消費税を加算した金額の下に源泉徴収額を記載し、差し引きます。
源泉徴収の対象となる範囲は、以下8種類が定められています。
- 原稿料や講演料など
- 弁護士や公認会計士など特定の資格を持つ方に支払う報酬・料金
- 社会保険診療報酬支払基金が支払う診療報酬
- プロスポーツ選手、モデルや外交員などに支払う報酬
- 映画、演劇、テレビなどへのメディア出演に対する報酬
- 客に対する接待などを業務とするホストやホステスなどに支払う報酬
- プロ野球選手の契約金など
- 広告宣伝のための賞金や馬主に支払う競馬の賞金
源泉徴収の税率は、請求金額が100万円までは10.21%、100万円を超える部分は20.42%です(手取契約の場合の源泉徴収税額の計算方法|国税庁)。
5.発行日
発行日は、請求日と記載することもあります。
請求書を作成した日ではなく、月ごとに請求書を出す場合は月末で記載します。
6.支払い期日
支払い期日(支払期限)は、発行日の翌月末に設定するのが原則です。
クライアントから指示がある場合は指示に従いますが、下請代金支払遅延等防止法第2条の2では、支払い期日は請求書の受領から60日以内に定められています。
7.振込先
振込先は、事業用または個人用の銀行口座を明記します。
請求書の右下に記載するのが通例です。
銀行名や支店名、口座の種別、口座番号、口座の名義を正しく記載しましょう。
8.発行者の名前
請求書の左下に、発行者(自分)の名前を記載しましょう。
テンプレートでは印鑑がついているものがありますが、請求書に印鑑は原則不要です。
9.特記事項
特記事項は原則不要です。
支払いなどに対して特別な条件がある場合は、記載しましょう。
インボイスに対応した請求書(適格請求書)で別途必要な項目
クライアントからの要請などでインボイスに登録した方は、インボイス制度に対応した請求書(適格請求書)が必要です。
先ほど紹介した9項目に加えて、別途必要な項目が3つあります。
- 登録番号
- 適用税率ごとの売上金額
- 税率ごとに区分した消費税額
登録番号が発行されるまでに1か月〜1か月半かかるので、クライアントからインボイスの登録番号を求められている場合は早めに申請しましょう。
1.登録番号
適格請求書では、インボイスに登録した際に税務署から通知された登録番号を明記する必要があります。
個人の登録番号は、ローマ字のT+13桁の数字です。
2.適用税率ごとの売上金額
適格請求書では、適用税率ごとの売上金額を必ず記載します。
品目や税抜の金額を記載する点は、通常の請求書と同様です。
3.税率ごとに区分した消費税額
適用税率ごとの売上金額から、10%対象、8%対象に区分した消費税額を記載します。
ほとんどのものは10%対象になりますが、軽減税率の対象品目のみ8%対象です。
軽減税率の対象品目は、酒類・外食を除く飲食料品と定期購読契約が締結された週2回以上発行される新聞です(参照元:軽減税率制度の概要|国税庁)。
よく使われる請求書のテンプレート
請求書は、クライアントから様式の指定がない場合は自分で作成します。
必要な項目が含まれていればデザインなどは問われないので、テンプレートをダウンロードして作るのがおすすめです。
ここでは、よく使われる請求書のテンプレートを2つ紹介します。
マネーフォワード クラウド請求書
「マネーフォワード クラウド請求書」は、会計ソフトなどで有名なマネーフォワードが提供する請求書作成ソフトです。
請求関連テンプレート集から請求書を選択すると、メールアドレスを登録するだけでテンプレートがダウンロードできます。
インボイス登録者用の請求書(適格請求書)のテンプレートもあるので、インボイスに登録したばかりの人にもおすすめです。
クラウド会計ソフト freee
マネーフォワードと同様に会計ソフトで有名なfreeeでも、請求書のテンプレートがあります。
メールアドレスの登録不要で請求書のテンプレートをダウンロードできます。
メールアドレスの登録をしたくない方は、freeeのほうが使いやすいでしょう。
フリーランス(個人事業主)が請求書を書くときの注意点
フリーランス(個人事業主)が請求書を書くときの注意点が4つあります。
- 金額の書き方
- 源泉徴収額や消費税の計算
- 請求書の保存
- 押印の要否
注意点を守って最低限の項目が記載されていれば、請求書はどんな様式でも構いません。
1.金額の書き方
金額の書き方は、「¥」を最初に入れるか「円」を最後に入れるかのどちらかです。
どちらでも構いませんが、表記は統一しましょう。4桁以上の数字は、コンマを必ず使って「1,000」などと記載してください。
2.源泉徴収額や消費税の計算
源泉徴収額は100万円までなら10.21%、消費税は軽減税率対象のものを除いて10%です。
計算間違いをしないように、Excelに数式を入れておきましょう。
請求書のテンプレートをダウンロードすれば、該当箇所に数式が最初から入っています。
3.請求書の保存
請求書は確定申告で売上を入力する際に必要なだけでなく、5年の保存期間があります。
データで保存する場合は、年月ごとにフォルダを分け、バックアップもとっておきましょう。
4.押印の要否
請求書は、契約書と異なり押印は不要です。
請求書のテンプレートでは印鑑が押されているものもありますが、印鑑なしで作成しても問題ありません。
ExcelやPDFなどのデータで請求書をやりとりするクライアントの場合、印鑑は求められないことがほとんどです。
さいごに|請求書を作るのはそこまで難しくない
テンプレートを提供している会社が複数あるので、請求書を作るのはそこまで難しくありません。
必要な項目を間違えずに記載すれば、請求関連の連絡もスムーズにできるでしょう。
フリーランス(個人事業主)にとっては、確定申告のほうが大変です。
とくに、売上や経費が急に増えたフリーランスは早めに確定申告の準備を進めておきましょう。
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