フリーランスの仕事用メールアドレスの決め方と独自ドメインを利用するメリット

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フリーランスの仕事用メールアドレスの決め方

溝口弘貴
本記事の企画・編集者
溝口 弘貴
つなぐマーケティング代表

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フリーランスとして仕事を進めていくうえで必須となるのが「メール」を使用できる環境です。

多くの方はすでにプライベート用としてスマホのキャリアメールやPCのフリーメールのアカウントをもっているはずですが、これらをビジネスに利用するのは控えたほうがいいでしょう。

プライベート用のメールアドレスしかもっていないなら、仕事用のメールアドレスを用意することをおすすめします。

なぜフリーランスには仕事用のメールアドレスが必要なのか、自分専用の「独自ドメイン」のメールアドレスはどうすればもてるのかなどを解説しましょう。

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本記事の監修者

溝口弘貴

溝口 弘貴

つなぐマーケティング代表

電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら

フリーランスに仕事用のメールアドレスは必要?メールを利用する場面

Webエンジニアやプログラマー、WebライターなどおもにWeb系のフリーランスだと、クライアントとオンラインでデータのやり取りをする機会が多くあります。

連絡手段としてChatworkやSlackといったチャットツールを指定するクライアントも増えているので、メールを活用する機会は以前と比べれば減りました。

とはいえ、どうしてもメールを使用しなければならないシーンも存在するので、フリーランスには仕事用のメールアドレスが必須です。

クライアントの代表アドレス宛てにメールを送るとき

新規開拓の営業など、担当者に直通のアカウントがわからない間は会社の代表アドレスにメールを送るしかコンタクトの方法がありません。

新規で取引をしたいクライアント相手に、先方の客と見分けがつかないようなプライベート用のアドレスでメールを送っていると、見落とされてしまったり、担当者が確認するまでに時間がかかってしまったりします。

クライアントの代表アドレス宛てにメールを送るときは、こちらがビジネスの相手であると一目でわかるようなメールアドレスを使ったほうがいいでしょう。

名刺に記載するとき

フリーランスは自分がビジネスの代表者という立場なので、クライアントや顧客と会う際には名刺を差し出して自己紹介することになります。

名刺には屋号や個人名、役職、住所、電話番号などに加えてメールアドレスを記載するのが一般的なので、名刺を作成するなら仕事用のメールアドレスを用意したほうがいいでしょう。

名刺にチャットツールやSNSのアカウントを記載することも可能ですが、名刺を見た相手がどんな連絡手段を使っているかはわかりません。

コンタクトの間口を広くするためには、誰でもさまざまなデバイスからメッセージを送信できる開けたメールアドレスがほしいところです。

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仕事用に無料のgmaiアドレスを使ってもいいの?

スマホやPCで利用できるメールアドレスとして広く普及しているのが「gmail」です。

無料でメールアドレスを作れるうえに基本使用だけならお金がかからないので、すでにプライベートで使っているgmailアドレスを仕事用のメールアドレスとして使用したいと考える方がいるかもしれません。

仕事用にgmailアドレスを使ってもいいのでしょうか?

個人で使用している無料のgmailアドレスをそのまま使うのは避けるべき

すでに個人でプライベート用としてgmailアドレスを取得していても、ビジネス目的の仕事用としてそのまま使うのは避けましょう。

プライベートでも使用しているgmailアドレスでクライアントとやり取りをしていると、個人的なメッセージやダイレクトメールなどに紛れてしまい、大切な連絡や至急の依頼を見落としてしまうかもしれません。

これではクライアントに失礼であったり、迷惑をかけてしまったりもします。

また、プライベート用のgmailアドレスには、家族やペットの名前にちなんだカジュアルなアドレスを設定している方もいますが、ビジネスに関係のないカジュアルなアドレスだとクライアントからの信用も低くなるかもしれません。

チャットアプリの設定に必要な認証コードの受け取りに利用するなどクライアントの目に触れない場合は問題ありませんが、連絡用としてはプライベート用のgmailアドレスをそのまま使わないようにしましょう。

Gmailでも独自ドメインを取得できる

Googleが提供しているGoogle workspaceを利用すれば、gmailでも自分だけの独自ドメインを取得して使用できます。

ユーザー1人あたり月額680円から利用可能で、ドメイン取得費用は年額で数百~数千円程度とリーズナブルです。

ドメイン取得業者やサーバー業者との契約、メール設定といったプロセスを一本化してgmailだけで完結できるので、独自ドメインの取得や導入に難しさを感じているならGoogle workspaceを利用するといいでしょう。

独自ドメインのメールアドレスをもつべき理由

仕事用のメールアドレスには「独自ドメイン」のメールアドレスを使うことを強くおすすめします。

単に「連絡を取り合うため」という目的だけならデフォルトの共通ドメインのアドレスでも十分使えますが、とくにフリーランスにとってはメールアドレスもビジネスマンとしてのステータスの一部なので、独自ドメインのメールアドレスをもつべきです。

「独自ドメイン」とは?

たとえばgmailのアドレスは任意の「〇〇〇〇」+「@」+「gmail.com」というかたちになっています。

ほかのメールを使っている場合でも、任意に設定できる「〇〇〇〇」の部分と「gmail.com」の部分が異なるだけで、基本的なかたちは変わりません。

@よりも後ろにあたる「gmail.com」の部分は、Googleなどメールサービスを提供している会社にちなんだ文字列に設定されているのが一般的ですが、この部分を自分の屋号や名前などに変えるのが「独自ドメイン」です。

ドメインの種類

「gmail.com」というドメインを分解すると次のように分けられます。

「gmail」の部分
ローカルと呼ばれます。同一の組み合わせがなければここに会社名など任意の文字列の指定が可能です。
「.com」の部分
トップレベルドメインと呼ばれる部分で、おもに分野を示すジェネリックトップレベルドメインと特定の国や地域に割り当てられた国コードトップレベルドメインとにわけられます。

トップレベルドメインには、それぞれに意味があります。

一部、利用条件が設定されているものがありますが基本的には自由に選択可能なので、ご自身のビジネス形態や目的にマッチしたものを選ぶといいでしょう。

【トップレベルドメインの種類】
ドメインの種類 説明
.com 商業組織をあらわすドメイン、世界で最も登録数が多い
.jp 日本をあらわす国コードトップレベルドメイン、安心・信頼性が高い
.co.jp 日本国内に登記されている法人を示すドメイン
.net ネットワーク関連であることをあらわすドメイン
.org 非営利団体をあらわすドメイン
.biz ビジネスをあらわす企業向けのドメイン
.info 情報発信サイトに適したドメイン
.tokyo 東京都内に本店・支店がある企業や東京に関連するビジネスに最適のドメイン
.blog ブログをあらわすドメイン、ブロガーにおすすめ
.site 分野を問わずあらゆるサイトに適したドメイン

ここで挙げたトップレベルドメインはごく一部です。

2022年3月時点で、世界には約1500種類にのぼるトップレベルドメインが存在しています。

独自ドメインは世界にひとつだけ

ドメイン名は「先着順で取得できる」というルールがあります。

つまり、まったく同じメールアドレスはこの世界に2つと存在しません。

独自ドメインのメールアドレスは使用期限を更新する限り永久に使い続けることが可能なので、他者が自分になりすます事態を防げます。

反面、自分の屋号や名前にちなんだドメイン名を考えついても、すでに誰かがそのドメイン名を取得している場合は同じドメイン名を取得できません。

今この瞬間に自分が使いたいドメイン名が奪われてしまうかもしれないので、思い立ったら早くアクションを起こしたほうがいいでしょう。

独自ドメインはクライアントからの信頼度を高める

独自ドメインには、クライアントからの信頼度を高める効果が期待できます。

もちろん、独自ドメインを使っているからといって無条件で信頼されるわけではありませんが、独自ドメインを使用していれば「ドメインの取得にもしっかりコストをかけている」として高評価へとつながりやすくなるでしょう。

とくに「.jp」や「.co.jp」のように信頼性の高いトップレベルドメインを使っていれば、信頼度がアップします。

フリーメールの受信を拒否しているクライアントも存在する

gmailなど無料で使用できるメールアドレスは「フリーメール」と呼ばれています。

コストをかけず簡単にアドレスを取得できるという点では魅力的ですが、コンピュータウイルスの拡散やスパムメールといった悪意のあるメールの送信に悪用されやすく、セキュリティ面でも不安が残るので、信頼度は低めです。

インターネットセキュリティの意識が高いクライアントのなかには、フリーメールからのメールを受信拒否しているところもあるので、独自ドメインのアドレスが必須となるシーンも少なくありません。

自身のホームページやブログサイトが作れる

独自ドメインを取得すると、メールアドレスとして使用するだけでなく、自身のホームページやブログサイトのURLにも使用できます。

有益な情報を発信して閲覧数が増えていくと検索エンジン内での評価が向上し、ユーザーが該当するキーワードで検索したときに上位表示されやすくなるので、フリーランスの手を求めるクライアントから「見つけてもらえる」可能性が高まるでしょう。

また、広告の表示回数に応じて報酬が支払われるGoogleアドセンスや、自身のサイトを経由して商品・サービスが成約した場合にマージンが支払われるアフィリエイトを利用するには、独自ドメインの設定が求められます。

サイトの収益化を考えるなら、独自ドメインの取得は必須です。

独自ドメインのメールアドレスを導入する方法や流れ

独自ドメインのメールアドレスを導入するにはどうすればいいのでしょうか?

取得から始まって実際に使用できるようになるまでの流れを解説します。

ドメイン取得業者を利用して独自ドメインを取得する

まずはドメインの取得を仲介する業者を通じて、希望する独自ドメインを取得します。

お名前.com、ムームードメイン、さくらインターネットなどのドメイン取得業者のサイトから手続きが可能です。

希望するドメインの空き状況を調べて申し込み、初期費用などの支払いをおこなって契約を結ぶだけなので、とくにネットの知識がなくても難しく感じることはないでしょう。

独自ドメインの導入費用

ドメインの登録はトップレベルドメインの種類によって異なりますが、メジャーなものでもおおむね数百円程度で意外にも安価です。

たとえばお名前comで「.jp」を取得する場合、レンタルサーバーとあわせて契約すれば登録費用は330円で済みます。

だたし翌年の更新時は数千円単位、ニッチなドメインだと数万~数十万円と高額になることもあるので、導入費用だけでなく翌年以降のコストにも注目してドメインを選びましょう。

アドセンス・アフィリエイト用にドメインを取得するなら収益が上がらず維持費ばかりかかってしまうドメインを解除しても問題はありませんが、仕事用のメールアドレスをころころ変えるわけにはいきません。

仕事用のメールアドレスに使うドメインは、導入費用・維持にかかるコストに照らして長く使えるものを選ぶことが大切です。

メールサーバーを用意する

メールの送受信にはメールサーバーを介する必要があります。

メールサーバーは電子メールの送受信をおこなうためのシステムで、簡単にいえば郵便物を届けるための郵便局に似た機能を果たす存在です。

特別な機器などは不要で、業者側にあるサーバーの領域をレンタルするかたちで契約します。

レンタルサーバーを提供しているドメイン取得業者も多いのでとくに難しくありませんが、ホームページやブログサイトなどの運用を考えている場合は別途レンタルサーバー業者と契約したほうがいいでしょう。

メールサーバーのレンタル契約を結んだら、メールの管理画面から新しいメールアドレスを設定します。

この作業で「独自ドメインのメールアドレス」のできあがりです。

メールソフトを設定する

独自ドメインのメールアドレスができても、そのアドレスをメールソフトに割り振らなければ送受信できません。

PCなら、MicrosoftのOutlookなどがプリインストールされているので、メールソフトを起動してサーバーと接続し、送受信設定をおこないましょう。

これで独自ドメインのメールアドレスを使ってメールを送受信できるようになります。

メールアドレスの決め方

プライベート用のメールアドレスには、自分や家族の名前、ペットの名前、記念日、趣味、好きなタレントや芸能人などにちなんだ文字列を設定するか、あるいはまったく無頓着であればデフォルトの意味をもたないランダムな文字列のまま使うケースが多いでしょう。

もちろん、仕事用として使用するメールアドレスはプライベート用のようにカジュアルなものは避けるべきですが、ではどのような文字列にすればいいのでしょうか?

仕事用のメールアドレスの決め方を解説します。

屋号・名前を使う

最も典型的な決め方が屋号・名前にちなんだ文字列です。

  • 屋号+@+独自ドメイン
  • 代表者や担当者の名前+@+独自ドメイン

少なくとも、@より前の任意で決める部分か、あるいは独自ドメインのどちらかには屋号・名前を使ったほうが無難です。

フリーランスの屋号について詳しくみる

商品名やサービス内容を使う

商品名やサービス名を使うのもオーソドックスな決め方のひとつです。

  • 取り扱っている商品名+@+独自ドメイン
  • 提供しているサービス名+@+独自ドメイン

たとえばWebデザイナーのフリーランスなら「webdesign@△△.com」というメールアドレスにすれば、どんなサービスを提供しているのか一目瞭然です。

ビジネスのイメージで決める

直接的な屋号やサービス内容ではなく、ビジネスのイメージで決める方法もあります。

たとえば「smartlife@△△.jp」といったメールアドレスだと、生活における利便性の向上を目指しているイメージを感じてもらえるはずです。

長すぎるメールアドレスは嫌われやすい

メールアドレスの「@」より前の部分は、技術的には最大64文字まで使用可能です。

伝えたいことが多いとメールアドレスが長くなりがちですが、長すぎるメールアドレスは入力に手間がかかるので嫌われやすい傾向があります。

メールアドレスはできるだけ短いほうが好まれるので、上手に省略しましょう。

たとえば「〇〇工業」という屋号なら英語に変換すると「〇〇industries」となりますが、industriesの部分は「inds」と省略可能です。

「〇〇industries」よりも「〇〇.inds」のほうがすっきりするし、入力の手間も減ります。

ランダムな文字列のままで使用しない

メールアドレスの任意部分を自分で決めずにランダムな文字列を設定できる場合もあります。

予測されにくいという意味では迷惑メールの受信が減るので便利かもしれませんが、仕事用としての使用であればおすすめできません。

ランダムな文字列のメールアドレスは、誰なのか、どんな相手なのかが伝わらないので、ビジネスで使用するには不向きです。

名刺をみながら入力する際に英文字・数字を何度も切り替えるのも手間がかかるので、クライアントに余計な負担をかけてしまい嫌われてしまいます。

さいごに

チャットツールの普及で以前よりもメールを使う機会は減りましたが、新規クライアントとのコンタクトや名刺に記載する連絡先としてメールアドレスは欠かせません。

フリーランスとして独立する際は、自分だけの独自ドメインを取得して仕事用のメールアドレスを用意しましょう。

独自ドメインの取得やメール設定などに難しさを感じるなら、gmailの有料版であるGoogle workspaceを利用すれば簡単に独自ドメインのメールアドレスが作れます。

すでにgmailを利用しており慣れているならこちらもおすすめです。

信頼と実績で選んだ大手フリーランスエージェント
サービス名 特徴 詳細
レバテックフリーランス ITエンジニア案件に15年以上の実績
豊富な案件数
登録者数約45万名
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