動画編集でフリーランスになるのは厳しい?仕事を取る方法や稼ぎ方を解説
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動画編集スキルを身につけて稼ぎたいと考えている人の中には、「動画編集者は飽和しているのでは?」と不安をもっている人も少なくありません。
やはりもう動画編集は飽和していて動画編集初心者みたいなのはやっていけないのでしょうか…
しかし、基本的な社会人としてのスキルと動画編集スキルがあれば、フリーランスの動画編集者として稼ぐことは可能です。
動画編集者は飽和してるんですか?
よく聞かれるのですが、あなたは大手制作会社の社長ですか?って聞き返したくなりますなぁ。
月数十万程度稼げる編集者が何十人何百人増えたところで全体の1%にも満たんでしょうよ。
動画広告市場規模年間3000億円以上とかで伸び続けてるんやで。
むぎゅ。
動画編集者はもう飽和状態?いや、まじでそんなことないよ。クライアントさまからは「編集者が足りない」ってよく聞く。私は企業さんや、タレントさんのチャンネルも編集させてもらってるけど、編集者は何人か必要なんだって。ご依頼いただけるのは本当にありがたい。その分責任もって頑張らなきゃね!
プログラミングなどの特別なスキルがない方にとって、動画編集者は未経験からでもフリーランスを目指せる仕事のひとつといえるでしょう。
本記事では、フリーランスの動画編集者になるための仕事の取り方や稼ぎ方を解説します。
溝口 弘貴
つなぐマーケティング代表
電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら
本記事でわかること
厳しいといわれても動画編集が副業やフリーランスの仕事として人気の理由
厳しいといわれても、動画編集が副業・フリーランスの仕事として人気の理由は3つあります。
- 特別な知識・スキルがなくても始められる
- まともな動画編集者が少ない
- 需要が高い
動画編集は根強い需要があるため、これから始める人でも努力次第でフリーランスになれるでしょう。
特別な知識・スキルがなくても始められる
動画編集は動画編集ソフトの使い方を身につければ、特別な知識・スキルがなくても始められます。
編集前の動画はクライアントから渡されるので、クライアントの指示・要望に従って不要な部分をカットし、テロップ(画面に映し出される文字情報)や画像、BGMや効果音を入れて書き出すだけです。
慣れるまでは10分程度の動画編集で10時間以上かかる方もいますが、慣れてきたら5〜6時間でできます。
まともな動画編集者が少ない
客観的なデータはありませんが、動画編集者は資格がなく誰でも名乗れるため、どれだけ人数が増えても「まともな動画編集者」は少ないといわれています。
<まともな動画編集者の条件>
- テロップに誤字や脱字がない
- 納期を守れる
- 最低限の報告、連絡、相談ができる
- クライアントのルールを守れる
動画編集者は飽和しているという意見は、まともな動画編集者になれずに仕事が続かないことを市場(マーケット)のせいにしているだけでしょう。
また、まともな動画編集者はクライアントからどんどんスキルを吸収して仕事の質が高くなり、動画編集者に仕事を発注する立場(ディレクター)になるパターンもあります。
会社でも優秀な方が課長や部長になるように、仕事ができる方ほど動画編集そのものはやらない傾向があるので、まともな動画編集者が少ない状態は今後も続くでしょう。
需要が高い
動画編集の案件は、需要が高いです。
クラウドワークスでYouTube動画作成・編集の仕事を探すと、2024年3月時点で28,782件(募集終了含む)もありました。
この件数はクラウドワークスの公開案件かつYouTubeの動画編集に限ったものであるため、個別で依頼する非公開案件やほかの動画編集を含めれば、膨大な数の案件があると容易に想像できます。
動画編集者を求めるクライアントは多く、これから始める方でも実力次第でどんどん仕事を増やしていけるでしょう。
クラウドワークス初案件いただきました😭✨✨
0→1が達成できて嬉しいです😭
信頼していただけるよう頑張ります🔥
未経験者がフリーランスの動画編集者として仕事を獲得して稼ぐまでの流れ
未経験者がフリーランスの動画編集者として仕事を獲得して稼ぐまでの流れは、以下の5ステップです。
最初からフリーランスになるのはリスクが高すぎるので、ある程度軌道に乗るまでは副業で始めましょう。
- 動画編集ができるパソコンを用意する
- 動画編集ソフト(Adobe Premiere Pro)の使い方を覚える
- ポートフォリオを用意する
- ひたすら営業をする
- 継続案件を増やしてフリーランスになる
1.動画編集ができるパソコンを用意する
パソコンなしでクライアントが満足する動画編集はできないので、動画編集ができるパソコンを用意しましょう。
すでにパソコンを持っている方でも、買ったタイミングが3〜4年以上前の場合はかなり動作が重くなっているため、買い替え推奨です。
動画編集は動画の視聴と比べて負荷がかかるので、ある程度スペックが高い新品のパソコンを選びましょう。
プロセッサー(CPU) | インテル® Core™ i5以上 AMD Ryzen™ 5以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | 500GB以上のSSD |
ディスプレイ | フルHD(2k)以上 |
2.動画編集ソフト(Adobe Premiere Pro)の使い方を覚える
動画編集の案件は「Adobe Premiere Pro限定」が多いので、事前にAdobe Premiere Proの基本的な使い方を覚えておきましょう。
初心者向けPremiere Proの使い方の基本にある合計40分程度の動画をみれば、基本的な使い方はマスターできます。
あとはポートフォリオの作成や仕事で使うことで、自然と覚えられるでしょう。
3.ポートフォリオを用意する
営業をする前に、ポートフォリオを用意しましょう。
動画編集のポートフォリオは「編集技術をクライアントにアピールするため」のものです。
自己紹介は簡潔にして、編集技術がわかる内容にしましょう。
エンタメ系・ビジネス系・Vlog・料理系など動画のジャンルによって編集の仕方がかなり変わるので、自分が仕事を獲得したいジャンルに寄せてポートフォリオを作るのがコツです。
動画のフリー素材サイト「動画AC」なら、ジャンル(カテゴリー)ごとに商用利用可能な動画が多数掲載されています。
動画をダウンロードして編集したものをポートフォリオにすれば、実績がなくても受注確率が高まるでしょう。
4.ひたすら営業をする
ポートフォリオができたら、ひたすら営業をしましょう。
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」ということわざがあるように、最初は20〜30件応募して数件採用されたらいいほうだと考えて、どんどん応募件数を増やしてください。
営業先はクラウドワークス・ランサーズなどのクラウドソーシングや、X(旧Twitter)で動画編集者を募集している人に問い合わせるなどが挙げられます。
最初は単価を気にせず営業して、仕事が増えてきたら少しずつ単価の高い案件にシフトしましょう。
5.継続案件を増やしてフリーランスになる
継続案件が4〜5件ほどあれば、会社を辞めてフリーランスの動画編集者として生活できるくらいの収入になります。
フリーランスになったら、クライアントとの出会いを大事にして、目先の単価よりも長期的な信頼関係の構築を優先しましょう。
動画編集者に限らず、あまりにも不誠実な方や目先の報酬しか考えない方は業界内で悪い噂が広まります。
フリーランスは一度信頼を失うと終わりなので、既存のクライアントからの信頼が何よりの財産です。
フリーランスの動画編集者に必要なスキル
フリーランスの動画編集者に必要なスキルは、主に3つあります。
- 当たり前のことを守れる基本的なスキル
- 動画編集ソフトを正しく使えるスキル
- 自分の仕事以外の領域にも気を配るスキル
魅力的で独創性のある動画を作れるスキルも必要ですが、クライアントの好みに合っていないものだと意味がないので、ここで挙げた3つのスキルと比べると重要度は高くないです。
当たり前のことを守れる基本的なスキル
動画編集者に限らず、当たり前のことを守れるスキルがあるだけで平均以上のフリーランスにはなれます。
基本的な報告・連絡・相談や納期を守るなど、学生でもわかるレベルのことすらできないフリーランスは意外と多いです。
いくら動画の質が良くても、基本的なことができないとクライアントからの信頼を失うので、当たり前のことは当たり前にやりましょう。
動画編集ソフトを正しく使えるスキル
動画編集ソフトを正しく使えるスキルも必要です。
たとえばYouTubeで少しでもテロップと音声がズレたり、明るさの調整がおかしかったりすると、離脱の原因になります。
動画編集ソフトは誰でも使えますが、細かいところまで気を配り、音声や文字などズレのない編集ができてはじめて「正しく使える」といえるでしょう。
自分の仕事以外の領域にも気を配るスキル
動画編集者は、自分の仕事以外の領域に気を配るスキルも必要です。
動画編集はクライアントの仕事のごく一部を切り取った作業にすぎません。
クライアントは、誰が動画を見て最終的にどこまでお金になるのかを考えています。
動画編集者がクライアントからいただく報酬は、クライアントが動画配信によって得られる利益より前に支払われるお金です。
自分の編集した動画が本当にクライアントの利益になるのかまで考えることで、クライアントのためになる提案も生まれます。
そこまで気を配って編集できる方が、クライアントから次も依頼したいと思われる動画編集者になります。
動画編集者としてフリーランスになるときの注意点
動画編集者としてフリーランスになるときの注意点が2つあります。
フリーランスは自由なイメージがありますが、甘い世界ではないことを肝に銘じてフリーランスを目指しましょう。
- 稼げるフリーランスは半数に満たない
- 継続案件が突然なくなることがある
稼げるフリーランスは半数に満たない
動画編集に限らず、稼げるフリーランスは半数に満たないです。
2023年に公表されたフリーランス白書の調査結果では、年収400万円未満のフリーランスが全体の47.4%もいます。
会社員の平均年収を下回る人が半数以上いることを考えれば、そこまで簡単に稼げる世界ではないでしょう。
動画編集の場合、1本1万円で月30本編集しても年収360万、5,000円なら年収180万しかありません。
動画編集のフリーランスとして稼ぐには、1本あたりの単価を上げるか、効率化して作業時間を減らす必要があります。
継続案件が突然なくなることがある
動画編集に限りませんが、2〜3年程度続いている案件でも突然仕事がなくなることがあります。
フリーランスはクライアントと業務委託契約を結びますが、雇用契約ではないので驚くほどあっさり切られます。
給料のように毎月決まった報酬が保障されることもありません。
フリーランスは常に案件がなくなることを想定して、1社のクライアントに依存せず3〜5社に分散しましょう。
生活費の1年程度の貯金があると、より安心です。
さいごに|動画編集のスキル面で不安があるならスクールの利用がおすすめ
独学でも動画編集はできますが、スキル面で不安があるならスクールの利用がおすすめです。
動画編集ソフトの使い方にどうしても慣れない人は一定数いるので、独学で大して稼げないまま1〜2年過ぎることもあります。
ある程度の先行投資をして、スキルを身につけてから営業していくほうが、長期的にみれば稼げるでしょう。
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