フリーランスでも名刺は必要!記載すべき内容とおしゃれな名刺にするポイント
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ビジネスマンにとって名刺は必須のアイテムです。
フリーランスとして独立・起業してもその考え方に変わりはありません。
むしろ、フリーランスになったからこそ、会社のネームバリューに頼れないのだから今まで以上に名刺が活躍する機会が増えてきます。
フリーランスでも名刺を作るべき理由やシチュエーション、フリーランスが名刺に記載すべき事項や名刺の作り方などを紹介していきましょう。
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溝口 弘貴
つなぐマーケティング代表
電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら
本記事でわかること
フリーランスでも名刺を作るべき理由と名刺が活躍するシチュエーション
会社員からフリーランスに転向したら、誰もが個人事業主であり、ビジネスの代表者です。
これまでは会社の一員として取引先などに自分の存在を知ってもらうために名刺を使ってきたはずですが、これからは自らのビジネスを知ってもらい、取引や契約に結びつけていくために名刺を活用していくことになります。
フリーランスでも名刺交換する機会がある
フリーランスになっても、取引先と直接会って名刺交換をする機会がなくなるわけではありません。
営業、契約、打合せなど、クライアントと顔をあわせることも多いので、名刺は必需品です。
先方が名刺を差し出しているのに「名刺を作っていません」では失礼なので、独立までに名刺を用意しましょう。
ビジネスチャンスが広がる可能性がある
ビジネスマンにとって名刺は「宝」です。
名刺交換を繰り返すことで人脈が増えて、クライアントから依頼を受けたり、こちらからお願いをしたりといったビジネスチャンスが広がります。
とくにネット検索ではヒットしないフリーランスにとって、名刺からつながるビジネスチャンスは貴重です。
実績やポートフォリオを紹介できる
ITやクリエイティブの分野で活躍するフリーランスにとって、名刺は実績やポートフォリオを紹介できるツールのひとつです。
面談のときにアピールする余裕や時間がなかった場合でも、名刺交換をしておけばあとで名刺を手に取った際に確認してもらえる可能性があります。
会社のブランドで勝負できないフリーランスにとって、期待と信頼を得るためには実績・ポートフォリオの提示は必須です。
デザイン系のフリーランスなら、名刺のデザインそのものがポートフォリオになることもあるでしょう。
カンタンに自己紹介できる
名刺には、ビジネス上で必要な自分の情報がまとめて記載されているのが定石です。
名刺交換の際には記載内容を一読するのがマナーなので、自分で詳しく述べなくても屋号や名前、肩書、スキルなどが相手に伝わり、自己紹介を簡略化できます。
お互いが貴重な時間を割いて面談しているのだから、名刺交換だけ済ませれば本題へと移行できるでしょう。
フリーランスの名刺に記載すべき8つの事項
ここからは名刺に記載すべき事項について、とくにフリーランスの方が気を付けるべきポイントを添えながら紹介していきます。
1.名前・屋号
名刺には名前のほかにも屋号を記載できます。
開業届の有無とは関係ないので、自分がビジネスのうえで名乗っている屋号を記載するのも自由です。
屋号なしの個人名で活動している場合は、名前の記載だけで屋号なしでも問題ありません。
読みにくい漢字はふりがなやローマ字表記をつける
個人の名前のなかには、読み方が難しい漢字を使ったものが少なくありません。
簡単な漢字でも「中島」のように「ナカシマ」「ナカジマ」のどちらで読むのかわからないケースもあるでしょう。
読みにくい漢字には、ふりがなやローマ字表記をつけておいたほうが親切です。
本名は記載すべき?
フリーランスのなかには、ライターのようにペンネームで活動する方も多いでしょう。
本名を記載するか、それともペンネームのみの記載にするかは自由です。
ペンネームのほうが有名で本名を知られたくない事情あがれば本名を明かさなくても構いませんが、契約や税務上の都合で本名を知らせないといけないシーンもあることは理解しておいたほうがよいでしょう。
2.肩書や資格
肩書は自分のポジションを伝える大切な項目です。
個人事業主なら「代表」などとするのが一般的ですが、フリーランスだと代表などの役職よりも「システムエンジニア」「プログラマー」「ライター」などのように職種を記載したほうがクライアントに自分のことを覚えてもらいやすいでしょう。
オリジナル性が高い肩書はアピール度が満点
肩書は「自分にはなにができるのか?」「どんな魅力があるのか?」をアピールできる項目です。
たとえば単に「ライター」と記載するよりも「SEOライター」や「〇〇系ライター」といったオリジナル性の高い肩書にしておくと依頼につながりやすくなることもあります。
3.住所・所在地
住所や事務所の所在地の記載も名刺には欠かせません。
クライアントと交わす書類などの郵送やり取りに必要なだけでなく、実際に場所を構えてビジネスをしているという信頼にもつながります。
詳しい住所を知らせたくない場合は、大まかなエリア名までで記載を止めて番地を省略する、最寄り駅を記載するといった方法も可能です。
レンタルオフィス・バーチャルオフィスを利用している場合
多くのレンタルオフィスやバーチャルオフィスが、住所の名刺への記載やホームページでの利用を認めています。
プラン次第ですが、名刺・HPへの利用可なら遠慮なく記載するとよいでしょう。
レンタルオフィス・バーチャルオフィスだということがバレないか不安に感じるかもしれませんが、たとえば「DMMバーチャルオフィス」のように提供住所が非公表の業者を利用すればクライアントに知られてしまうこともありません。
また、法人登記もできてバーチャルオフィスに届く郵便物をクラウド管理・電子帳簿保存できるサービスもあります。
法人登記・郵便物の保管・転送・デジタル化ができる「メールメイト」はこちら。
880円で法人登記もできるバーチャルオフィス「バーチャルオフィス1」はこちら。
4.電話番号
クライアントとの連絡先として、電話番号の記載も欠かせません。
ビジネス用の電話番号といえば、少し前までは事務所の固定電話を記載するのが一般的でしたが、近年では固定電話よりもダイレクトに連絡できる携帯電話のほうが好まれる傾向があります。
プライベート用と仕事用を区別していないので記載を避けたい場合は、別の連絡手段を充実させておいたほうがよいでしょう。
5.メールアドレス
プライベートではメールを多用する機会が減っていますが、仕事の上ではメールを利用する機会が多いのでメールアドレスの記載は必須です。
メールアドレスといえばGmailなどのフリーアドレスを利用している方も少なくないはずですが、セキュリティ上保護の観点からフリーアドレスとのやり取りを避けられる可能性があります。
必須とまではいえませんが、できる限り独自ドメインのメールアドレスを取得して記載しましょう。
6.ホームページのURLやSNSのアカウント
自身のビジネスをアピールできるホームページを開設している場合は、URLを記載しておきましょう。
アクセス用のQRコードを記載したり、検索KWを示したりといった方法もおすすめです。
また、近年ではホームページを開設せずにFacebookやInstagramなどのSNSアカウントを伝える手法も広がっています。
SNSから広がるビジネスチャンスも少なくないので、ビジネス用のアカウントを開設している場合はぜひ記載しましょう。、
7.スキル・資格
フリーランスが自分のことを知ってもらい信用を得るためには、習得しているスキルや資格の提示が欠かせません。
業務に関係するスキル・資格は漏れなく記載しましょう。
習得している資格・スキルが多く名刺の表面では書きつくせない場合は裏面を活用するのもおすすめです。
8.実績やポートフォリオ
職種や経験、スキル・資格を文面で提示しても、それだけでは魅力が伝わりません。
公表されている実績や公表済みのポートフォリオもあわせて記載しましょう。
おしゃれな名刺にしたいならサイズや材質にもこだわろう
ビジネスマンとしての経験が積み重なると、交換してきた名刺の数も相当な量になります。
目を引く名刺に仕上げることで、数多いフリーランスのなかから自分を選んでもらえるチャンスが広がるでしょう。
おしゃれな名刺を作るポイントを紹介します。
一般的な名刺のサイズ
一般的な名刺のサイズは「55ミリ×91ミリ」です。
縦型・横型の違いがあってもサイズに変わりはなく、標準サイズで注文するとこの大きさの名刺になります。
なお、欧米の標準サイズは51ミリ×89ミリで少し小ぶりです。
これは、もともと欧米において名刺は連絡先を伝えるツールという程度の存在で、日本のビジネスシーンのように自己紹介と併せて交換するといった風習がなく、記載する情報量が少なかったためだといわれています。
名刺サイズで差をつけるメリット
一般的なサイズよりも大きくしたり、あるいは小さくしたりすることで、一見するだけで「ほかの名刺とは違う」という印象を与えます。
欧米サイズのように標準サイズよりも一回り小さいものだと、スマート・シャープといった印象を感じてもらいやすいので、デザイン系の方にはとくにおすすめです。
反対に大き目の名刺はインパクトが強いうえに、一般的なサイズのホルダーに収まらないのでほかの名刺に埋もれないというメリットがあります。
名刺サイズを変えるデメリット
個性的な名刺は目を引きますが、標準的なサイズでないものはもらった側が管理しにくく、嫌われやすいというデメリットがあります。
また、小さめサイズの名刺はスタイリッシュである反面、記載できるスペースが限られて情報量が少なくなるという点も無視できません。
定石にとらわれる必要はありませんが、奇をてらい過ぎるのも逆効果です。
名刺の材質
一般的な名刺の材質には、上質紙・光沢紙・マット紙の3種類があります。
ノートやハガキと同じ素材が上質紙、上質紙の表面をコーティングして光沢を出すことで写真やロゴの発色を高めるものが光沢紙、艶消しのコーティングによってなめらかで落ち着きのある仕上がりになっているのがマット紙です。
特殊な材質の名刺で差をつける
名刺は実際に手に取るものなので、材質にもこだわりたいところです。
日本古来の和紙やプラスチック、木目調といった特殊な材質を選択すれば、ほかの名刺に埋もれない強いインパクトを演出できます。
ただし、特殊な印刷技術や器材が必要になるので、対応してくれる業者を探すのは大変かもしれません。
文字の大きさ
一般的な名刺の文字の大きさ(ポイント・pt)は7~18ptです。
もっとも大切な名前は18pt程度、屋号は12pt程度、肩書や職種は7pt程度といったかたちで、項目ごとに適切な大きさが異なります。
同じ大きさでもフォントによって印象が変わるので、自分で作成する場合は微調整を繰り返して最適な大きさを探しましょう。
型抜き・二つ折りなども可能
一般的なサイズの名刺でも、穴を空ける「型抜き」にすればインパクトは抜群です。
とくにデザイン系のフリーランスの方なら、同業者との差別化に大きく役立つでしょう。
実績やスキルが豊富であったり、事業のコンセプトなども名刺に盛り込んだりしたいという場合は、ショップのスタンプカードのような二つ折りの名刺もおすすめです。
一般的なサイズだと裏面を使ってもスペースが限られますが、二つ折りにすれば伝えたいことを存分に記載できます。
【名刺の作り方】自分でする方法と委託する方法
名刺作成といえば、旧来は印刷会社に依頼するのが定石でした。
十分な性能をもつ家庭用プリンターが安価で売られるようになってからは、市販の名刺用台紙を購入してこだわりの名刺を自作する方も増えています。
ここでは、名刺の作り方を「自分でする」「委託する」の両面からみていきましょう。
自分で作る方法
現在は名刺の自作をサポートしてくれるさまざまなツールが公開されています。
スタイリッシュな名刺を自作したい方には「Canva(キャンバ)」がおすすめです。
Canvaは無料で使えるオンラインのグラフィックツールで、61万点を超えるデザインテンプレートが用意されています。
無料のグラフィックツールはほかにもたくさんありますが、Canvaは300種類以上の日本語フォントにも対応しているので、思いどおりの名刺を作成できるはずです。
PC版のほかスマホアプリ版もあるので、いつでもどこでも名刺を作成できます。
Canva(キャンバ)はこちら
デザインだけ作成してオンデマンド印刷を依頼することも可能
Canvaでは、作成した名刺デザインのオンデマンド印刷をCanva内で発注できます。
光沢・マットなどの仕上げや角丸などの加工も可能で、完成した名刺は無料で指定住所に配達してもらえるという点は大きな魅力です。
ほかにも、ラクスル・デザイン名刺.net・プリスタなど、自分でデザインを作成してオンデマンド印刷を依頼できる業者はさまざまなので、費用・納期などと相談しながら検討しましょう。
丸ごと委託する方法
自分で作る自信がない方は、旧来どおりプロに丸ごと委託する方法をおすすめします。
印刷会社に依頼する
名刺作成のプロといえば印刷会社です。
印刷会社にはこれまでに数多くの名刺を作成してきたノウハウがあるので、必要な情報や希望するイメージを伝えるだけで名刺が完成します。
追加が必要になったときは同じ印刷会社に連絡するだけで同じデータや版元から再印刷できるし、近隣の印刷会社なら最速で当日中の受け取りも可能です。
クラウドソーシングで依頼する
フリーランスのなかには、個性的でデザイン性の高い名刺を作成できるスキルをもっている人も少なくありません。
クラウドワークスやココナラといったクラウドソーシングでフリーランスのクリエイターに依頼すれば自分が描くイメージどおりの名刺が手に入ります。
ただし、クラウドソーシングでクリエイターを探す作業は大変です。
依頼に先立ってデザインの候補を出してもらう段階で時間がかかることも多いので、急ぎで名刺が必要な状況だと不向きでしょう。
さいごに
フリーランスにとって名刺は初対面の相手に実績やスキルなどをアピールできる大切な自己紹介ツールです。
会社のブランドに頼れないという意味では、会社員のころよりも名刺が果たす役割は重くなります。
フリーランスとして独立・起業する準備を進めているうちにデザイン案を用意しておき、フリーランスに転向すると同時に用意できるように準備を進めましょう。
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