フリーランスのインフラエンジニアの単価相場と年収はどれくらい?高単価案件を獲得する方法
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本記事では、フリーランスのインフラエンジニアを目指している人に向けて、案件の傾向や単価相場、高単価案件を獲得する方法などを解説します。
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溝口 弘貴
つなぐマーケティング代表
電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら
本記事でわかること
フリーランスのインフラエンジニア向け案件の傾向
ここでは、インフラエンジニア向けの案件の件数や傾向について紹介します。
案件数はどれくらい?
案件数は利用するサイトにもよりますが、大手フリーランスエージェントの「レバテックフリーランス」では約300件の案件数(2022年7月時点)が掲載されています。
また、企業と直契約できる求人サイト「求人ボックス」では6,600件を超える求人(2022年7月時点)が掲載されており、案件数が少なくて困ることはないといえるでしょう。
客先常駐案件が多い傾向
何かあった時にすぐ対応するため、フリーランスでも会社に常駐してほしいと考えているクライアントも少なくありません。
また、会社にある設備を使わないと対応できないケースもあり、客先への常駐案件が多いのがインフラエンジニアの傾向です。
レバテックフリーランスでは、約300件の内リモートワークできる案件は231件となり、完全リモートワーク可能な案件に絞ると約70件まで減少します。
完全リモートを希望する人は、エージェントとの面談時にしっかり伝えておきましょう。
クラウドサービスの経験が求められる
近年クラウドサービスが普及するようになり、自社のインフラ構築にクラウドサービスを利用するケースが増えてきました。
そのため、3大クラウドサービスと呼ばれているAWS(Amazon Web Service)やAzure(Microsoft Azure)、GCP(Google Cloud Platform)を扱えるスキルや経験が求められる案件がほとんどです。
特にAmazonが提供しているAWSは3つの中でもシェアが高いため、どれから勉強するか迷った場合は、AWSを選ぶことをおすすめします。
保守・運用だけの案件もある
単価の高い案件では、基本的に設計や構築などの上流工程のスキルを求められるケースがほとんどです。
しかし、案件によっては保守や運用のみを業務内容としているものもあります。
まだスキルや経験が少ない人、上流工程に少し不安がある人でも安心してフリーランスのインフラエンジニアとして活躍できます。
【職種別】フリーランスインフラエンジニアの単価相場と年収の目安
インフラエンジニアといっても、職種の違いで単価相場や年収が変わります。
ここでは、単価や年収の目安を紹介します。
サーバーエンジニアの場合
サーバーを保守・管理するサーバーエンジニアの相場は50万~115万円の間が相場です。
サーバー周りやPCPの知見、PMの経験などがあることで、高単価案件に参画できる可能性が高くなります。
ネットワークエンジニアの場合
ネットワークの設計から保守運用までおこなうネットワークエンジニアは、55万~120万円が相場です。
案件次第ではありますが、サーバーエンジニアと比較するとやや高額になる傾向があります。
インフラエンジニアでも案件によって求められるスキルが全く違いますので、注意しましょう。
セキュリティエンジニアの場合
インフラエンジニアの中でも、セキュリティ面に重点を置いて設計したり運用するセキュリティエンジニアの相場は65~120万円です。
上限はネットワークエンジニアとあまり変わりませんが、下限はやや高い傾向があります。
全体的に案件数が少ないため、フリーランスとして仕事の選択肢を広げたいのであれば、他の案件にも対応できるようなスキルを身につけておくことをおすすめします。
フリーランスのインフラエンジニア向け案件事例
ここでは、実際の案件を条件別にいくつか紹介します。
週3日以内の案件事例
フリーランスのインフラエンジニアでは、週3日以下の案件も豊富に掲載されています。
週3日以下の案件にはフルリモートで参画できるものもあり、複数の案件を掛け持ちする際におすすめです。
ただし、出勤日数が少なくなる分、即戦力として実務経験が求められます。
実務経験に不安がある人は、週5日の条件で検索するようにしましょう。
リモートでもできる案件事例
インフラエンジニアでは、設備などの関係で常駐を求められる傾向にありますが、完全リモートで対応できる案件も掲載されています。
フルリモート案件でも、黙々と作業する案件から上記案件のようにコンサルタントやPMとして、外部と積極的にコミュニケーションをとる案件とさまざまです。
そのため、自分がどちらのように働きたいのかあらかじめ決めておくことをおすすめします。
必要に応じては、オンラインミーティングのためマイクやカメラなど環境を整える必要があるでしょう。
客先常駐の案件事例
フリーランスというとフルリモートの印象が強いですが、客先常駐という選択もあります。
客先常駐のメリットは、周囲とコミュニケーションを取れるため会社からの信頼性を勝ち取りやすく、人脈を広げやすいことです。
また、客先常駐はフルリモート案件と比較して、長期案件が多く収入が安定しやすいのも大きなメリットになります。
求められるスキルはフルリモートの案件とあまり変わりません。
AWS・Azure・GCPの運用・保守経験やPM経験、上流工程経験があれば高単価案件に参画しやすくなります。
インフラエンジニアが独立する前に身につけておきたい基本スキル
インフラエンジニアとして独立を考えるのであれば、身につけておきたいスキルがあります。
ここでは、最低でも身につけて起きたい5つの必須スキルについて紹介します。
1.インフラエンジニアとしての実務経験
独立するのであれば、インフラエンジニアとして数年以上の実務経験のスキルを身につけておきましょう。
特に、AWS・Azure・GCPの運用や保守、上流工程、チームリーダーの実務経験が数年以上あると、高単価の案件に参画できたり、選択の幅が広がったりします。
実務経験がなくても参画できる案件もありますが、単価が安くなるため十分な年収を稼ぐために長時間働くことになりかねません。
最短で独立するためにどのような経験を積むべきか迷っているのであれば、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。
レバテックフリーランスのなどのエージェントサイトでは、独立に関する無料個別相談をおこなっているところもありますので、そちらの利用もおすすめです。
2.クラウドに関する知識
インフラエンジニアで独立するのであれば、AWS・Azure・GCPやその他クラウドに関する知識は必須です。
AWS・Azure・GCPは一通り実務経験を積んでおく方が有利になるため、3つのクラウドを活用している会社に入社して実績を積むのが独立への近道になります。
また、今後はブロックチェーン技術や仮想化技術が発達し、会社のインフラに取り込みを検討する会社も出てくるでしょう。
フリーランスとしての市場価値を高めるためにも、クラウドに加え最先端の技術や知識を身につけておくことも重要です。
3.セキュリティに関する知識
クラウドを利用する場合、セキュリティに関してはクラウド側に依存します。
そのため、自社でハードウェアを保持するようなオンプレミス運用とは少し違った、セキュリティ知識が必要です。
具体的には、ツールなどを使用してクラウドのセキュリティを強化する方法やセキュリティプランニングなどになります。
AWSでは、セキュリティに関する資格(AWS認定セキュリティ-専門知識)がありますので、独立前に取得しておくのもひとつの方法です。
4.コミュニケーションスキル
フリーランスになると人と接する機会は少なくなりますが、積極的に人脈を広げたり営業していく必要があるため、コミュニケーションスキルは仕事を途切れさせないためにも必須です。
また、高単価な案件になるとマネジメント業務が発生し、コミュニケーションスキルを求められる場合もあります。
コミュニケーションスキルに不安がある人は、独立までに公私ともに積極的に人と関わってみることをおすすめします。
5.自己管理スキル
フリーランスの案件には納期があるものとないものがあります。
納期がある場合は、自分でスケジュールを立て遂行していく自己管理スキルが必要です。
また、風邪などで仕事を休んでしまうと、休んだ分だけ収入が減りますし、多く休んでしまえば信用も失ってしまいます
フリーランスとして稼ぐためには、今から体調管理も含め自己管理スキルを磨くようにしましょう。
インフラエンジニアがフリーランス案件を獲得するならエージェントの利用がおすすめ!
インフラエンジニアの案件数がとくに多いフリーランスエージェントを3つ紹介します。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスの最大の特徴は、インフラエンジニアの公開案件が約300件を超える圧倒的な案件数です。
他のサイトでは100件を下回っているため、豊富な案件の中から自分に合うものを選ぶことができます。
実際に契約更新率が90%を超えており、安定的に稼げる・希望にマッチする仕事を紹介されていることがわかります。
営業代行や参画中のフォロー、独自の福利厚生サービスも手厚いのもレバテックフリーランスの特徴です。
ココナラテック(旧:フリエン)
ココナラテックはクライアントと直接契約ができるため、月額報酬額が最高200万円と高単価な案件を紹介しているのが特徴です。
直接契約だと不安になるのがクライアントとのトラブルですが、「フリエンペイ」といった先払い・即日払いサービスをおこなっており、給料の未払いなどを回避できます。
働いたらできるだけ早くお金を振り込んで欲しい人にもおすすめのサービスです。
また、直接契約だからといって参画後に見放されることもなく、専任のコンサルタントから次の案件の紹介などのサポートが受けられます。
どんなコンサルタントがいるのかはHP上から確認できるため、申し込み前に確認してみましょう。
Midworks(ミッドワークス)
Midworksでは、非公開案件を多数保有しているだけではなく、更新契約率が92%と高くなっており、長期的な案件への参画を期待できるのが特徴です。
インフラエンジニアの最高単価は公開しているものでも150万円になっているため、金額としても納得できる案件をみつけられるでしょう。
また、福利厚生などの保障が手厚いのもMidworksの特徴です。
フリーランス協会のベネフィットプラントいうものを参画者に無料提供しており、保険や保障だけではなく他のフリーランスと交流できるイベントや情報提供なども積極的におこなわれています。
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インフラエンジニアが高単価案件を獲得する4つの方法
高単価案件をこなしていけば、会社員の頃よりも年収を上げることが可能です。
ここでは、高単価案件を獲得する4つの方法を紹介します。
1.クラウドやコンテナに関する開発経験を積む
インフラを取り巻く技術は日々進化しています。
そのため、積極的に最新の技術を取り入れていくことが重要です。
たとえば、DockerとKurbernetesを利用したコンテナ技術は、AWS・Azure・GCPでも利用できるようになったため、今後需要の増加が考えられます。
技術に関する書籍なども販売されていますのでそういったもので勉強したり、開発経験を積める職場に一度転職したりするのもおすすめです。
2.インフラ全体の最適化設計ができるようになる
日々のIT技術の進化に伴い、最適化設計など設計・構築スキルを求める案件も多く掲載されています。
運用や保守だけではなく、既存のシステムから課題を抽出し、設計や構築から対応できるスキルがあると高単価な案件に参画しやすくなります。
3.エンジニア経験を活かしてITコンサルタントに転身する
フリーランスでは、エンジニアではなく経験を活かしてITコンサルタントに転身する選択肢もあります。
案件によっては月収130万円を超える高単価なものもありますので、エンジニアの傍らコンサルタントとして働くことも可能です。
ただし、転身するにはITコンサルタントや業務分析などの経験が必要になり、加えて高いコミュニケーションスキルも求められるため注意しましょう。
4.資格を取る
インフラエンジニアで重宝される、クラウドやセキュリティに関する知識、設計技術を身につけられる資格があり、独立前に取得しておくことで経歴に箔をつけることができます。
ここでは、おすすめの3つの資格について紹介します。
基本情報技術者試験
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)がおこなう「基本情報技術者試験」では、プログラミングからマネジメント、設計、統計、クラウド、開発手法などエンジニアの基礎部分が出題範囲となっている試験です。
この資格を持っていることで、基礎が完了していることを証明できます。
すでに実務経験のある人は、上位資格である「応用情報技術者」の取得がおすすめです。
これにより、以下の業務を遂行できるスキルがあることを証明できます。
基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、独力で次のいずれかの役割を果たす。
(1)需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。
(2)システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスを実現する。
クライアントとの面談時に、この資格とともにできることをアピールすることで、単価アップの交渉がしやすくなるでしょう。
AWS認定
「AWS認定」はAmazonがおこなう認定制度で、試験に合格すれば3大クラウドサービスのひとつであるAWSに関する専門知識を有していることを証明できます。
インフラエンジニアでは、AWSのスキルを重視する案件も多いため、取得して損のない資格といえるでしょう。
実務経験の期間によって受け取れる認証バッチが変わり、自分がどの程度の専門知識を有しているのか一目でアピールすることが可能です。
試験対策のセミナーへ無料で参加できたり、無料でAWSを利用できたりと手厚いサポートが用意されており、気軽に始められるのが特徴です。
Linux技術者認定(LinuC)
特定非営利活動法人エルピーアイジャパンがおこなう「Linux技術者認定」もインフラエンジニアの経歴へ箔を付けるおすすめの資格です。
試験に合格することで、LinuCに関する技術はもちろん、クラウドやオープンソース、システムアーキテクチャに関する技術と知識を保有していることを証明できます。
無料で開催される技術解説のセミナーもありますので、資格取得に迷っている人はそちらに参加することをおすすめします。
フリーランスインフラエンジニアの将来性はある?今後の需要
電子化やwebサービスが拡大するとともに、インフラエンジニアの需要も高まっていくことが期待できます。
また、インフラエンジニアとしてのスキルを証明する資格も増えていることから、他者と明確な差別化やPRがしやすくなっていくのではないでしょうか。
ただし、インフラ周りの技術は早いスピードで進化しています。
そのため、稼げるインフラエンジニアとして最新情報のインプットや勉強は必須です。
逆に、常に最新情報を取り入れ対応できるような人であれば、会社員の頃よりも大幅な年収アップが期待できます。
さいごに
インフラエンジニアでは、数年以上のAWS・Azure・GCPの運用・保守やPM、上流工程の経験があれば幅広い案件に参画できるフリーランスになれるでしょう。
また、コンサルタントの経験があればITコンサルタントに転身できるなど、新しいキャリアを築くことも可能です。
独立してからすぐに案件を獲得できないのではと不安に思う人もいますが、エージェントサイトに登録すれば実務経験に応じて複数の案件を紹介してもらえます。
実績がしっかりあれば、エージェントサイトによっては最短1か月ほどで案件に参画することも可能です。
実績がない人はまず実績を積み、すでに独立を考えている人は、一度エージェントサイトで今後のキャリアや自分に合う案件がありそうか相談してみることをおすすめします。
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