フリーランスITエンジニアを目指す人必見!職種と年収相場、メリット・デメリットを解説

更新日:

フリーランスITエンジニアの職種と年収相場

溝口弘貴
本記事の企画・編集者
溝口 弘貴
つなぐマーケティング代表

※このページにはPRが含まれています。

近年、Webサービスやクラウドツール、スマホアプリなどの普及により、IT人材の需要と供給の差が広がってきています。

2019年に経済産業省が発表した調査資料によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足するという試算が出されました。

IT人材需給に関する調査

引用元:IT人材需給に関する調査|経済産業省

ITエンジニアの需要は、今後ますます高まっていくと考えていいでしょう。

こうした背景から、働く時間や場所に左右されないフリーランスという働き方を選ぶITエンジニアが増えてきています。

レバテック登録者数の成長率

引用元:ITエンジニア動向総まとめ-レバテック

本記事では、将来的にフリーランスITエンジニアになりたいと考えている人に向けて、フリーランスITエンジニアの年収相場やメリット・デメリット、案件を獲得する方法などを解説します。

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本記事の監修者

溝口弘貴

溝口 弘貴

つなぐマーケティング代表

電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら

フリーランスITエンジニアとは?フリーランスとしての働き方

フリーランスITエンジニアとは、個人事業主として企業などからシステム開発業務を請け負い、システムの設計・開発・運用などをおこなっているITエンジニアのことです。

フリーランスITエンジニアとして仕事を獲得するためには、ITエンジニアとしてのスキルや経験がある程度必要になります。

そのため、2~5年ほど会社員ITエンジニアとして経験を積んでから独立する人が多いです。

システム開発は1件あたりの案件単価が高額になるため、経験と実績があれば会社員時代より稼ぐことも十分に可能でしょう。

フリーランスITエンジニアの契約形態

企業とフリーランスITエンジニアが契約を締結する場合、以下2つの契約形態があります。

  • 準委任契約
  • 請負契約

それぞれの契約内容を説明していきましょう。

準委任契約

準委任契約とは、委任者(依頼人)が受任者(請負人)に法律行為以外の業務を委託し、受任者がそれを承諾することで結ばれる契約のことです(民法第643条、第656条)。

準委任契約の多くは、成果物による報酬ではなく、業務が適切に遂行されていれば報酬を請求できる契約になります。

しかし、成果物に対して報酬を支払う契約を結ぶことも可能です。

準委任契約を締結する際は、あらかじめ期間や月の稼働時間、報酬、業務内容などの取り決めをします。

企業とフリーランスITエンジニアが契約を締結する場合は、準委任契約を結ぶことが多いでしょう。

(成果等に対する報酬)

第六百四十八条の二 委任事務の履行により得られる成果に対して報酬を支払うことを約した場合において、その成果が引渡しを要するときは、報酬は、その成果の引渡しと同時に、支払わなければならない。

引用元:第六百四十八条の二

請負契約

請負契約とは、委任者と受任者で取り決めた制作物を納品することで、報酬を請求できる契約になります(民法第632条)。

請負契約は、契約で取り決めた制作物に対して責任をもつということが、準委任契約と異なる点です。

スキルや経験不足などITエンジニア側の都合により納期が遅れてしまった場合には、依頼者は損害賠償請求や契約の解除をすることができます(民法第641条)。

また、請負契約には瑕疵(欠陥)担保責任があるため、納品物に欠陥などがあった場合には、納品後であっても対応しなくてはならない場合もあります。

場合によっては、損害賠償を求められることもあるため、請負契約は準委任契約と比べて責任が重い契約となります。

(請負人の担保責任の制限)

第六百三十六条 請負人が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない仕事の目的物を注文者に引き渡したとき(その引渡しを要しない場合にあっては、仕事が終了した時に仕事の目的物が種類又は品質に関して契約の内容に適合しないとき)は、注文者は、注文者の供した材料の性質又は注文者の与えた指図によって生じた不適合を理由として、履行の追完の請求、報酬の減額の請求、損害賠償の請求及び契約の解除をすることができない。ただし、請負人がその材料又は指図が不適当であることを知りながら告げなかったときは、この限りでない。

引用元:民法第六百三十六条

フリーランスITエンジニアの働き方

フリーランスITエンジニアには、以下2つの働き方があります。

  • 客先常駐型
  • リモート・在宅型

客先常駐型

客先常駐型では、クライアント企業のオフィスに常駐して開発業務をおこないます。

フリーランスではありますが、感覚的には会社に勤めているときとあまり変わりません。

大きなプロジェクトに参画する場合は、他のITエンジニアとコミュニケーションが必要だったり、進行管理が必要だったりします。

そのため、会社内での開発業務をおこなってもらいたいという企業も少なくありません。

仕事の進め方としては、与えられた仕事をひとりで黙々とこなすこともあれば、社内のエンジニアとチームになって一緒に開発をおこなうこともあります。

リモート・在宅型

リモート・在宅型とは、自宅やコーワーキングスペースなど、自分の好きな場所で業務をおこなう働き方です。

基本的にクライアント企業に出社する必要はありませんが、打ち合わせをするために訪問する場合もあります。

フリーランスのイメージとしては、リモート・在宅型の働き方が近いといえるのではないでしょうか。

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フリーランスになれるITエンジニアの種類と仕事内容

ITエンジニアの種類は多くあり、何を専門にするかによって年収は大きく変わります。

フリーランスになれるITエンジニアの職種と仕事内容について説明していきます。

1.システムエンジニア

システムエンジニアは、クライアントからの依頼に基づいた要件定義からシステムの設計、システム仕様書の作成などシステム開発にかかわる業務を広く担当します。

開発業務に加えて、コンサルティング業務やマネジメント業務をおこなうこともあるでしょう。

2.プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが作成した仕様書に沿って、プログラミングをおこないます。

プログラミング言語は様々で、複数の得意言語を習得しているプログラマーも多いです。

3.データベースエンジニア

データベースエンジニアは、商品情報・顧客情報・市場情報など、各種情報のデータベースを構築するITエンジニアです。

データの整理・引き出しのプロセスを考える能力が要求されるエンジニア職になります。

4.ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークシステムの設計・運用・管理をおこなうITエンジニアです。

ネットワークエンジニアには、セキュリティ面に配慮したネットワーク構築をおこなう能力などが求められます。

5.サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、システム運用の際に使用する機器の選定・構築、データセンターの保守業務をおこなうITエンジニアです。

データセンターの保守業務は24時間体制で実施されることが多く、複数のサーバーエンジニアが交代しながら保守業務をおこなっています。

6.セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、コンピューターウイルスによる情報漏洩の防止など各種セキュリティ対策をおこなうITエンジニアです。

近年、ウィルスによる個人情報の漏洩が社会問題化していることもあり、企業側からの需要が高まっている職種でもあります。

7.アプリエンジニア

アプリエンジニアは、スマホやタブレット、PCで利用されるアプリケーションの開発をおこなうITエンジニアです。

アプリ開発に求められるプログラミング言語の知識・スキルは、開発するアプリによっても変わってきます。

そのため、多くのアプリエンジニアは自身の専門分野となる言語を中心に、複数の言語を習得している人が多い傾向にあります。

8.フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、Webブラウザ側のシステム構築をおこなうITエンジニアです。

Webサイト・ランディングページの制作、Webアプリケーションの開発が主な業務内容となります。

9.テストエンジニア

テストエンジニアとは、システムテストを実行・管理するITエンジニアです。

テストの計画や実行、改善までテストに関するすべてのプロセスをおこないます。

テストエンジニアと混同されやすいのが「テスター」と呼ばれるテスト実施者です。

テストエンジニアがテスト計画の作成など管理業務を担当するのに対して、テスターはテストエンジニアの指示に従ってテスト検証を実施する人になります。

フリーランスITエンジニアの平均年収はどれくらい?職種別・言語別の年収相場

フリーランスITエンジニアの平均年収は、職種や利用するプログラミング言語によって異なります。

職種別・プログラミング言語別の年収相場を確認していきましょう。

会社員ITエンジニアの平均年収

マイナビ転職の2021年版職種別モデル年収平均ランキングによると、100位以内にランクインしているITエンジニアの平均年収は695.9万円でした。

職種 平均年収
システムアナリスト 1,635万円
システムコンサルタント(業務系) 1,024万円
プロダクトマネジャー(パッケージソフト・ミドルウェア) 837万円
セキュリティコンサルタント 788万円
システムコンサルタント(ネットワーク・通信) 744万円
パッケージ導入コンサルタント(ERP・SCM・CRM等) 679万円
通信設備計画策定 673万円
プロジェクトマネジャー・リーダー(WEB・オープン・モバイル系) 658万円
プリセールス・セールスエンジニア 633万円
社内情報化戦略・推進 621万円
セールスエンジニア(化学・素材・バイオ系) 600万円
ネットワーク設計・構築(LAN・WAN・インターネット) 588万円
システムエンジニア(DB・ミドルウェア設計/WEB・オープン・モバイル系) 576万円
システムエンジニア(アプリ設計/WEB・オープン・モバイル系) 568万円
品質管理(ソフトウェア・ネットワーク) 566万円
プログラマー(汎用機系) 550万円
プログラマー(WEBサイト・インターネットサービス系) 548万円
システムエンジニア(マイコン・計測・画像等/制御系) 547万円
システムエンジニア(アプリ設計/汎用機系) 544万円
社内システム開発・運用 539万円

参照元:職種別モデル年収平均ランキング2021|マイナビ転職

ITエンジニアは、100位以内に20職種もランクインしており、システムアナリストとシステムコンサルタントは全職種の中で1位と3位でした。

ITエンジニアの年収が他の職種と比べても高いことがわかります。

しかし、プロジェクトマネジャー・リーダー、ネットワーク設計・構築、システムエンジニアなどの年収を参考にすると、会社員のITエンジニアの平均年収は550~650万円程度と考えてよいでしょう。

フリーランスITエンジニアの職種別年収相場

次にフリーランスITエンジニアの職種別ごとの年収相場を確認していきましょう。

フリーランスITエンジニア専門のエージェントである「Midworks」によると、フリーランスITエンジニアの年収相場は以下になります。

職種 年収相場
システムエンジニア 700万円~1,000万円
ネットワークエンジニア 600万円~700万円
プログラマー 600万円
制御・組み込みエンジニア 600万円
プロジェクトマネージャー 550万円~650万円
ブリッジSE 500万円~800万円
webエンジニア 500万円~700万円
データベースエンジニア 500万円~600万円
フロントエンドエンジニア 500万円
テストエンジニア 400万円~500万円

参照元:【職種別】「ITフリーランス」の年収とは|Midworks

フリーランスシステムエンジニアの年収相場は700万~1,000万円で、会社員システムエンジニアの年収と比べて100万以上高いのがわかります。

フリーランスITエンジニアの場合、スキルや経験によっても年収が大きく変わります。

ITエンジニアとしての経験が豊富な人ほど、フリーランスになったときに年収が大きく上がる可能性があるでしょう。

プログラミング言語別の単価相場

フリーランスITエンジニアのエージェントである「レバテックフリーランス」によると、プログラミング言語別の月単価相場は以下のようになっています。

プログラミング言語 月単価
Java 70万円
PHP 72万円
Python 77万円
Ruby 80万円
JavaScript 72万円
C# 69万円
Go 82万円
Swift 82万円
C言語 68万円
COBOL 61万円

参照元:フリーランスエンジニアの単価相場|レバテックフリーランス

月単価相場をもとにして、言語別の年収相場を算出すると以下のようになります。

プログラミング言語 年収相場
Java 840万円
PHP 864万円
Python 924万円
Ruby 960万円
JavaScript 864万円
C# 828万円
Go 984万円
Swift 984万円
C言語 816万円
COBOL 732万円

ちなみに、安定的に案件を獲得できないと、収入は下がってしまう可能性があります。

フリーランスITエンジニアの年収は、スキルや経験によって大きく変わってくるといってよいでしょう。

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フリーランスITエンジニアになる8つのメリット

フリーランスITエンジニアになるメリットについて説明していきます。

1.働く場所や時間は自由度が上がる

フリーランスITエンジニアになることで、働く場所や時間の自由度が高くなります。

会社員の場合だと、決められた場所・決められた時間で勤務しなければなりません。

フリーランスITエンジニアであれば、自分の好きな場所や時間帯で働くことができます。

しかし、客先常駐案件の場合は、作業場所や時間帯が指定されるので、注意しましょう。

2.会社員時代より年収が増える

フリーランスITエンジニアになると、会社員時代より年収が増える傾向にあります。

スキル・経験によって異なりますが、月70万円以上稼ぐことも十分可能です。

作業量を増やしたり、業務を効率化したりすることで、さらに収入を増やすこともできるでしょう。

3.人間関係で悩むことが減る

フリーランスITエンジニアになると、人間関係で悩むことが減ります。

仕事上の悩みの大半は、職場の人間関係が原因ともいわれています。

しかし、フリーランスには上司や同僚といった存在がいません。

人間関係で余計なストレスを抱えたくない人にとっては、最適といえるでしょう。

4.自分で仕事が選べる

フリーランスITエンジニアは、自分で仕事を選ぶこともできます。

ITエンジニアとしてのスキルが十分にある人なら、自分がやりたい仕事に絞って受注することも可能でしょう。

5.全て自分で意思決定ができる

自分で意思決定ができる点も、フリーランスITエンジニアのメリットといえるでしょう。

会社に勤めていると、業務上の意思決定を自分でおこなえないことが多々あります。

フリーランスITエンジニアであれば、業務の進め方、稼働時間などすべて自分で決めて進めることが可能です。

6.成長速度が上がる

フリーランスITエンジニアになると、自分で試行錯誤する時間が多くなります。

このため、会社員のエンジニアとして働くよりも成長速度が上がりやすいです。

若いうちからエンジニアとして収入を高めたい場合は、フリーランスITエンジニアになって成長を速度を高めていくことをおすすめします。

7.子供や家族と過ごせる時間が増える

フリーランスITエンジニアとして働くことで、子供や家族と過ごせる時間が増えてきます。

休日や休憩時間を自由に設定できるので、プライベートと仕事の両立をおこないやすいです。

8.経費としてお金が使えるようになる

フリーランスは税法上「個人事業主」という扱いになるため、経費としてお金が使えるようになります。

エンジニアの仕事で使うPCや学習教材は、経費として落とすことが可能です。

電気代や家賃など、間接的に業務で使用しているものに関しては、費用の一部を経費として計上できます。

フリーランスが経費にできるもの・できないものついて詳しくみる

フリーランスITエンジニアになる11のデメリット

フリーランスITエンジニアになると、少なからずデメリットもあります。

1.社会的信用度が低い

フリーランスの社会的な信用度は、企業よりも低いです。

フリーランスの場合、金融機関や保証会社から「万が一の際に、支払い不能になる可能性が高い」と評価されることもあります。

賃貸契約の審査でも、フリーランスであることが理由で契約できないこともあるでしょう。

2.自分で仕事を獲得しないといけない

フリーランスITエンジニアは、自分で仕事を獲得しなければなりません。

会社勤めのエンジニアであれば、自分の仕事はすでに用意されています。

与えられた仕事をおこなうことで、給料を得る形です。

これに対して、フリーランスITエンジニアは自分で仕事を獲得しないと稼ぎが得られません。

実績を積んで、顧客サイドから依頼がされるまでは、愚直に営業をおこなう必要があると考えましょう。

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3.常に仕事が途切れる不安がある

フリーランスITエンジニアとして働いていると、「仕事が途切れてしまわないか」という不安が常にあります。

目の前の案件が継続して続く保証はありません。

仕事が途切れてしまうのを恐れて、結果的に休みなしで稼働しているフリーランスITエンジニアも多くみられます。

中には「休むよりも、仕事している方が落ち着く」といった人もいるほどです。

フリーランスが抱える大きな3つ不安と乗り越える方法について詳しくみる

4.生活が不規則になることもある

フリーランスITエンジニアになると、生活が不規則になってしまうことも多いです。

案件が立て込んで、徹夜で作業をおこなうこともあります。

徹夜の作業が続くと、1日24時間という感覚がなくなってしまい、就寝時間が日によって変わってしまうことも多いです。

5.お金の管理をしなくてはならない

フリーランスITエンジニアになった場合、お金もすべて自分で管理する必要があります。

特に、税金として支払う金額を残しておかないと、確定申告の際に資金ショートしてしまう可能性が高いです。

確定申告用に帳簿を付ける必要もあるので、フリーランスITエンジニアの中には税理士に帳簿管理を依頼している人もいます。

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6.節税対策も考えないといけない

フリーランスITエンジニアが手取り金額を多くするためには、節税対策をしっかり考えなければなりません。

フリーランスITエンジニアをはじめとした個人事業主は、年金や保険料を全額自分で支払う必要があります。

会社員の場合だと、会社側が保険料を半分支払ってくれるので、個人事業主よりも負担額が少ないです。

同じ年収の個人事業主と会社員を比較すると、手取りの金額は個人事業主の方が少なくなります。

フリーランスITエンジニアは、節税対策をおこなわないと手取り金額が少なくなってしまうので、税理士などに相談して節税対策をおこないましょう。

フリーランスが知っておくべき節税対策について詳しくみる

7.自分から行動しないと人間関係が広がりづらい

フリーランスITエンジニアは、基本的に一人で作業をすることが多いため、自分から行動しないと人間関係が広がりづらいです。

受け身で待っているだけでは人脈を広げられません。

自分から営業をかけたり、コミュニケーションをとったりしていく姿勢が求められます。

8.仕事で困ったときに相談できる人が近くにいない

仕事で困ったときに相談できる人が近くにいない点も、フリーランスのデメリットといえるしょう。

業務を進めていく中で、プログラミングやコーディングで疑問点が生じることも少なくありません。

会社員であれば、同僚や上司にすぐ質問できますが、フリーランスITエンジニアは基本的に自力で解決する必要があります。

9.教育環境はないので自分で学ぶしかない

フリーランスITエンジニアには、社内研修などの教育環境はありません。

常に自分で新しい知識・スキルを学んでいくことが必須です。

書籍やネット教材を使って学ぶほか、フリーランスITエンジニア同士が集まって勉強会を開くケースもよくみられます。

10.福利厚生や有休などは一切なくなる

フリーランスITエンジニアの場合、福利厚生や有休などは一切なくなります。

福利厚生・有休といった制度は、会社が従業員に対して提供している制度です。

フリーランスITエンジニアは会社に雇われていないので、当然ながら福利厚生・有休は適用されません。

年金に関しても国民年金のみですので、確定拠出年金などを活用して計画的にお金を貯めておく必要があります。

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11.事務作業・雑務などが増える

フリーランスITエンジニアになって、意外に負担となるのが事務作業・雑務の増加です。

納期や振込・支払管理など、各種事務作業もすべて自分でこなさなければなりません。

事務作業・雑務に時間をとられてしまい、本業のエンジニア業務が圧迫されてしまうケースもあります。

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未経験からフリーランスITエンジニアになるには?フリーランスITエンジニアになる3つのステップ

ここでは、フリーランスITエンジニアになるための3つのステップと注意点を確認していきましょう。

1.プログラミングスクールで学ぶ

プログラミング言語の習得は、独学でもできますがプログラミングスクールなどを利用したほうが、短期間でしっかりとした知識を得ることができるでしょう。

自分のペースでコツコツと学習していきたい人は独学で、短期間で習得したい人はプログラミングスクールの利用をおすすめします。

プログラミングスクールの場合は、受講者の就職の支援をおこなっているケースも多いです。

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2.システム開発会社に就職して実務経験を積む

プログラミング言語を習得したら、システム開発会社に就職して実務経験を積んでいきます。

未経験から企業に入社すると、すぐにやりたい仕事ができない場合もありますが、下積み時期と考えて、与えられた仕事をこなすようにしましょう。

会社での業務だけではなく、自身でも勉強に取り組んで、積極的に知識やスキルを習得していくことが独立への近道といえるでしょう。

3.副業で経験を増やす

会社の仕事だけでは、ITエンジニアとしての成長速度は限られてしまいます。

副業を始めることで、ITエンジニアとしての経験を増やすことができるでしょう。

最近では、ランサーズクラウドワークスなどを利用して、簡単に応募することができます。

ITエンジニアとしてのスキルだけではなく、提案力や営業力が身につけることができるでしょう。

また、副業案件を取り扱っているフリーランスエージェントも増えてきています。

積極的に活用してみましょう。

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企業が求めているのは即戦力

ITエンジニアとしての実務経験がなく、いきなりフリーランスITエンジニアになるのはとても困難です。

なぜなら、企業側はフリーランスITエンジニアに対して、即戦力を求めているからです。

企業に勤めたことがなくても、個人でアプリやシステム開発をおこなっていて、高度なスキルをもっている人もいます。

こういったケースで未経験から独立する人もいますが、全体的にはかなり少ないでしょう。

そのため、企業に就職して数年ほどITエンジニアとしての経験を積むことが、フリーランスITエンジニアになるための近道だといえます。

フリーランスITエンジニアが案件を獲得する5つの方法

フリーランスITエンジニアが案件を獲得する方法について説明します。

1.前に勤めていた会社から案件をもらう

フリーランスITエンジニアとして独立した人の中には、前に勤めていた企業から仕事をもらっている人もいます。

企業側からしたら、よく知っている元社員に仕事を依頼した方が安心できます。

勤めていた企業から仕事をもらうためには、勤務時代に自身の評価を高めておくことが必要です。

仕事のスピードや丁寧さはもちろん、勤務態度やコミュニケーションなども意識して仕事に取り組むと、独立後の案件獲得につながるでしょう。

2.クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングは、ITエンジニアとしての経験が浅い方でも利用することができます。

そのため、クラウドソーシングに登録しているフリーランスITエンジニアも多いでしょう。

クラウドソーシングは、誰でも仕事に応募ができることから、競争率が高くなることもあります。

また、仕事欲しさに相場を下回る金額で提案するITエンジニアもいるため、クラウドソーシングの単価は安くなりがちです。

ITエンジニアとしての経験を積みたい人や、副業として始めたい人におすすめです。

3.フリーランスエージェントを利用する

フリーランスITエンジニア向けのフリーランスエージェントを利用することは、案件を獲得するために、最も効果的な手段といえるでしょう。

案件紹介エージェントに登録すると、自分のスキルや経験、希望条件に合った仕事の紹介を受けられます。

ただし、フリーランスエージェントの場合は、ITエンジニアとしてのスキルや経験がないと仕事の紹介をしてもらえないことがあります。

ITエンジニアとしてのスキルがあり、これから独立する人や仕事のツテがない人などにおすすめです。

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4.企業に営業メールを送る

システム開発を必要としていそうな企業に対して、直接営業メールを送るのは有効な手段のひとつです。

なぜなら、ITエンジニアが不足している企業は、人材の発掘に多額の費用をかけて取り組んでいるからです。

そのため、優秀なITエンジニアから直接連絡がきたら、企業側は手間や費用が減ります。

だからといって、簡単に仕事が獲得できるわけではありません。

数をこなすことも大事ですので、まずはメールを送る企業のリストを作りましょう。

5.SNSを上手く活用する

フリーランスITエンジニアの中には、SNSを上手く活用している人もいます。

SNS上でシステム開発に関する最新トレンドや自身の経験などの情報を発信して、それを見た人から相談や依頼がくるという流れです。

ただ、独りよがりな情報発信だと、あまり意味がありません。

伝えたいこと、伝えたい人をしっかりと定めて、有益な情報を発信しましょう。

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ITエンジニアの将来性と需要が高いプログラミング言語

冒頭でも説明したように、日本ではIT人材の需要と供給の差は年々広がっています。

そのため、ITエンジニアとしてスキルを高めていけば、仕事に困ることはないでしょう。

現在、日本で人気が高いプログラミング言語は以下になります。

  • 1位:C/C++
  • 2位:Python
  • 3位:JavaScript
  • 4位:SQL
  • 5位:C#
  • 6位:JAVA

参照元:プログラミング言語人気ランキング2020、2位に「大躍進」したあの言語|日経クロステック Active

Javaは、あらゆるシステムに利用されていることもあり、安定して需要がある言語といえるでしょう。

しかし、プログラミング言語の需要は数年で変わってしまうこともあります。

たとえば、Pythonの人気は2018年の5位から2020年の2位まで高まってきています。

需要の変化を踏まえながら、一つの言語に執着することなく学習していく姿勢が求められるのではないでしょうか。

フリーランスITエンジニアについてよくある質問

フリーランスITエンジニアについて、よくある質問と回答をまとめました。

Q1.一度も企業に就職しないでフリーランスITエンジニアになれますか?

一度も企業に就職せずにフリーランスITエンジニアとしてやっていくことは、難しいでしょう。

なぜなら、フリーランスITエンジニアに依頼する企業は、即戦力を求めているからです。

そのため、企業は実務経験がないフリーランスITエンジニアより、実務経験が豊富なフリーランスITエンジニアに依頼することが多くなります。

フリーランスITエンジニアになりたいなら、まずは企業に就職してITエンジニアとしての実務経験を積むことが大事でしょう。

Q2.フリーランスITエンジニアになったら月収100万円は超えるって本当ですか?

フリーランスITエンジニアになったからといって、簡単に月収100万円を超えられるわけではありません。

しかし、フリーランスITエンジニアの中には、月収100万円を超えているITエンジニアがいるのも事実です。

フリーランスITエンジニア向けエージェント「HiPro Tech」を利用している方のうち、月100万円を超える人は33.7%にものぼります。

参照元:サービスについて | HiPro Tech

しかし、フリーランスは会社員と違って給料が保証されているわけではありません。

案件を獲得できなければ、月収0円の可能性だってあります。

フリーランスITエンジニアとして稼いでいくためには、高度なスキルと経験が必要であるを知っておきましょう。

Q3.案件を獲得するときに学歴は影響しますか?

システム開発案件を獲得するうえで、学歴は重要視されません。

システム開発に学歴は全く関係ないためです。

これまでの経験や実績、コミュニケーション力などが重視されます。

Q4.フリーランスITエンジニアに加入したほうがよい保険はありますか?

フリーランスITエンジニアになったら、国民年金に加えて個人型確定拠出年金など個人で入れる年金に加入することをおすすめします。

国民年金のみだと、老後に必要な生活資金を年金でカバーしきれない可能性が高いからです。

厚生年金に加入できない分、個人型年金で補っておくと安心です。

Q5.専門学校とプログラミングスクールの違いを教えてください

専門学校では、プログラミング言語の学習に加えて、システム開発全体のプロセスなど、より広い視点でシステム開発を学んでいきます。

専門学校によっては、Webマーケティングなどプログラミング以外の授業も実施されることもあります。

また、1~2年間と長期的に通うことになります。

そのため、時間にゆとりがある人、全体感を学びたい人は、専門学校に通うことをおすすめします。

プログラミングスクールでは、プログラミング言語の学習のみを短期的に集中しておこなわれます。

また、学習するプログラミング言語も絞られるケースが多いです。

短期的にプログラミングを習得したい人やすぐに働きたい人は、プログラミングスクールの利用をおすすめします。

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