フリーランスのリアルな失敗談と失敗しやすい人の7つの特徴、失敗しないためのポイント
更新日:
※このページにはPRが含まれています。
会社員からフリーランスへの転向は、間違いなく社会人としての人生のなかで最大の転機となります。
だからこそ不安になるのも当然です。
- 本当に大丈夫だろうか……
- やっていけるのかな
フリーランスへの転向にこれからの人生をかけることになるのだから、できれば失敗は避けたいのがホンネでしょう。
そこで本記事では、実際にフリーランスとして活躍している先輩フリーランスの失敗談を集めながら、フリーランスへの転向でよくある不安とその解決法を紹介していきます。
フリーランスとしてのスタートダッシュに成功するための参考にしてください。
サービス名 | 特徴 | 詳細 |
---|---|---|
レバテックフリーランス | ✓ITエンジニア案件に15年以上の実績 ✓豊富な案件数 ✓登録者数約45万名 |
公式サイト |
HiPro Tech | ✓人材業界歴30年以上のパーソルキャリアが運営 ✓高単価案件多数 ✓リモート案件多数 ✓全国対応、月末締め翌月末日払い |
公式サイト |
クラウドワークステック | ✓登録会員数12万名以上 ✓最短3日で参画開始の実績 ✓エンジニア、デザイナー、ライター、ディレクター、マーケターなど |
公式サイト |
溝口 弘貴
つなぐマーケティング代表
電気工事士からWeb業界に転職して10数年。現在はフリーランスとしてクライアントサイトのマーケティング支援や自社メディアの運用などをおこなっています。ネットマーケティング検定やIMA検定などIT関連の資格を8つもっています。運営者情報はこちら
本記事でわかること
フリーランスあるある失敗談|起業時にやってしまったミス
まずは、現在フリーランスとして活躍している人たちが起業時にやってしまった失敗談を職種別に紹介していきます。
プログラマーの失敗談|低単価の仕事を安請け合いしてしまった
「低単価で仕事を請けすぎた」ということです。これが失敗の1つです。
確かに、最初のうちは納入実績を増やす、単価にこだわりすぎず、仕事を請けるべきです。高望みしてばかりで、仕事を請けなければ、経験も実績も積めません。
ですが、ある程度実績を積んで、安定的に仕事が入るようになったら、単価を引き上げるべきです。
僕の場合、自分のスキルと時間を安売りしたので、総収入を上げるために、それだけの量をこなさなければなりませんでした。
量をこなしても、会社員時代ほどキツくはなかったですが、それでもフリーランスの旨味である「時間的自由」を手に入れるためには、高単価案件に徐々に絞っていくべきです。そういう意味で、僕は低単価→高単価に切り替えるタイミングが少し遅かったと思います。
フリーランスになったばかりの頃は、とにかく仕事がないと生活できないという焦りから低単価の案件でも「仕事をもらえるだけありがたい」と考えがちです。
低単価の案件でも積極的に取得して実績を積もうと考えるのは決して間違いではありません。
しかし、クライアントに「初回限りで」とか「1年後に値上げする」などと説明していてもなかなか通用せず、継続案件になっても低単価のまま仕事をしなければならなくなったという経験をもつフリーランスは多数です。
クオリティの高い仕事をこなしていればいずれ評価してくれるなどと期待してはいけません。
低単価なのにクオリティが高い仕事をしているうちに、クライアント側には「安くていい仕事をする」という評価が貼りついてしまうので、安請け合いもほどほどにしたほうがいいでしょう。
システムエンジニアの失敗談|スキル不足で案件が取得できなかった
俺はJavaScriptの案件がやりたかったんだけど、それ単体の案件ってなかなかなくてさ。
仕事を探すときは登録したフリーランス案件サイトに自分のスキルシートを会社に提出してエントリーして、マッチングできたら仕事・・・みたいな流れなんだけど、
基本的にPhotoshopとかでデザインができて、HTML、CSSでサイトが作れて、WordPressができて、JavaScriptができる。みたいな一通りなんでもできないといけないんだよ。
俺の場合はHTMLとCSSとかは問題なかったけど、Photoshopでデザインとかできないし、WordPressも使ったことなかったから・・・引用元:【実話】スキル不足なのにフリーランスエンジニアになって失敗した俺。《スキル不足フリーランスの末路》|ルイーダの酒屋
会社は部署内のメンバーが助け合って機能しています。
会社の中ではあるスキルに突出していることで重宝されていたとしても、フリーランスになると誰も助けてはくれないので、ひとつのスキルだけで案件を探すのは難しいでしょう。
ひとつのスキルを徹底的に磨くよりも、むしろ広く・浅く複数のスキルをもっているほうが案件を取得できる可能性が高まります。
当然、あるスキルに突出していることは大きな武器です。
しかし、もしこれから新たな技術が登場してそのスキルが不要になったら、そのスキルにしがみついたままだとスキルと心中することになるでしょう。
長期にわたって高い需要が見込めるスキルを選択して修得するという先見の明もフリーランスには欠かせません。
ライターの失敗談|依頼された記事の内容に苦悩した
2度目の退職後、お世話になっていたデザイン会社さんからの「ライターをしてみたら?」というアドバイスを受け、フリーランスライターの道へ進むことになりました。
最初の頃は、手当たり次第に見つけた仕事に飛びついていっていました。
アフィリエイト目的の健康情報記事なんかも書きました。当時福岡にあったママライターのコミュニティに顔出すようになってからは、女性起業家の取材で記事を書かせていただいたのがきっかけで、福岡の起業女性の方々のゴーストライターとして、ブログを代わりに書くことも。ありがたいことに、多くの方がいろいろなところへつないでくださり、お仕事が広がっていきました。
ただ、組織の中での生きづらさからは解放されたものの、見通しが甘かったというか。
人に嘘をついてだますような文章を書かないといけないこともあり、それに耐えられなくなりました。子供に寂しい思いさせて、毎日こんなイライラしてまで私は何を書いているんだろうかと、モヤモヤし始めてしまったのです。
考え出したら、もう止まらなくなってしまいました。
フリーランスはクライアントの意向ひとつで右往左往させられる立場です。
ある意味では「使い捨て」のような扱いを受けることもありますが、誰も助けてはくれません。
とくに、特別なスキルが費用で誰でも気軽にチャレンジできるライターは、その傾向が顕著です。
ライターは構成指示やクライアントごとのレギュレーションを守るなど「指示どおり」の仕事が求められる性質が強いので、起業前に描いていた「自由」は想像以上に制約されることを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
思いどおりに自分の主張を前面に押し出した文章を書かせてもらえるようになるには、時間をかけて経験と信頼を積み重ねるしかありません。
これからフリーランスになりたい人が知っておくべきこと
これからフリーランスに転向するなら、フリーランスを取り巻く現実を知っておくべきです。
「知らなかった」「イメージとは違った」「聞いていた話とは違う」といった事態を防ぐために、これからフリーランスになりたいと考えている人が知っておくべきことを紹介しましょう。
フリーランスの人口は年々増加|過酷な競争社会である
フリーランスガイドでは、フリーランスとして働いている400人を対象にアンケートを実施しました。
フリーランスとしての経験年数を質問したところ、1年目と回答した人が42.5%で最も多く、約4分の3が1~3年以内の新人です。
会社内の出世レースに疲れてしまった、企業間の争いに嫌気がさしたなど、競争社会から逃げたくてフリーランスという働き方を考えている人がいるかもしれませんが、これだけフリーランスが増えている状況を考えれば、会社員のころよりも過酷なレースに足を踏み込むことになることを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
直近の年収は100~200万円が最多|500万円超は10%未満
同じくフリーランスガイドによるアンケート調査では、個人事業主として活動している「独立系」と会社員や主婦などの「副業系」にわけて、直近の年収も質問しました。
その結果、独立系・副業系ともに最多レンジは100万円以下で、独立系でも41.5%が年収100万円に到達していないことがわかったのです。
年収レンジ | 独立系 | 副業系 |
---|---|---|
100万円以下 | 41.5% | 87.4% |
101~200万円 | 20.8% | 8.1% |
201~300万円 | 11.5% | 2.2% |
301~400万円 | 11.5% | 0.4% |
401~500万円 | 6.9% | 0.4% |
501~600万円 | 4.6% | 1.5% |
601~700万円 | 0.8% | 0% |
901~1000万円 | 0.8% | 0% |
1000万円以上 | 1.5% | 0% |
参照元:フリーランス400人に聞いた!働き方や年収、悩みに関する実態調査
独立系でも年収500万円超の割合はわずか7.7%で、副業系では90%以上が200万円未満という苦しい結果になりました。
「頑張って働いた分だけ収入が増える」「報酬はすべて自分のもの」という考え方は間違いではありません。
しかし、実際にフリーランスとして働いている人を対象にアンケートを実施してみると、そう簡単に収入がアップするわけではないという実情がよくわかるでしょう。
働き方次第では会社員よりも過酷|約20%が週休0日
さらにこのアンケートでは、1週間・1日あたりの稼働日数も調査しました。
1日あたりの稼働時間は半数が3時間未満に抑えられており、現役フリーランスの多くがストレスの少ない稼働を実現しているといえるでしょう。
しかし、1週間あたりの稼働日数は会社員なみという人が多く、なんと20.8%の人が週7日、つまり「週休0日」で働いているという現実がありました。
会社員として過酷な勤務を強いられている状況に不満を感じてフリーランスへの転向を考える人も少なくありません。
しかし「やればやるだけ稼げる」ではなく「やらなくては収入ゼロ」という焦りから休みを取ることなく働いてしまうフリーランスは多く、セルフブラック化してしまいやすいというのが現実です。
徹底的に休むことも、徹底的に働き続けることも自由ですが、誰も歯止めをかけてくれないので過労に陥らないようにセルフコントロールしなければなりません。
フリーランスへの転向に失敗しやすい人の特徴7つ
職種に応じて向き・不向きがあるように、フリーランスという働き方が向いている人と失敗しやすい人のタイプがあります。
これから挙げる特徴に合致してしまう人は、フリーランスへの転向に失敗しやすいでしょう。
特徴①スキル・実績が不足している
フリーランスが求められるのは、社員にまかせているとほかの業務に滞りがあったり、一から社員を教育していると現場が回らくなるといった状況があったりするからです。
つまり、フリーランスは自社の社員と同じように、あるいは自社の社員以上の即戦力でなくてはなりません。
スキル・実績が不足したままフリーランスに転向しても即戦力としては使えないので、案件取得は難しくなります。
とくにプログラマーやSEなどは「即戦力として使えるかどうか」の判断基準として実務経験の年数が問われます。
フリーランス向けのエージェントサービスによっては、実務経験の年数に応じて案件紹介の可否を決めている側面も強く、経験なし・スキルなし、実務経験1~2年だけといった状況だと、案件の紹介も受けられません。
スキル・実績を不問としている案件もありますが、当然単価は安くなるので「思ったように稼げない」という状況に陥ってしまうでしょう。
特徴②スケジュール調整やタスク管理が苦手
自由な働き方はフリーランスになることの最大のメリットのひとつですが、すべてが自由というわけではありません。
納期が設けられている案件においては、期限の厳守が絶対条件です。
スケジュール調整が下手で「自由だから」と怠けてしまったり、納期が重なる案件を複数抱えてしまったり、タスク管理が苦手で納期を忘れてしまったりすると、納期遅れを招いてしまいます。
正当な理由のない納期遅れには厳しい姿勢をもつクライアントも多く、一度の納期遅れで次からは依頼を得られないといったケースも決してめずらしくありません。
自由な働き方とは「気ままに働けばいい」のではなく「自分の裁量で自己責任において働く」という意味だと心得ておいてください、
特徴③他人とのコミュニケーションが苦手
会社員として働いていると、上司・同僚・部下・取引先など、さまざまな人との関わりを避けられません。
付き合いが苦手という人にとってはこの上ない苦痛になるので「人と接しなくてもいい」という理由でフリーランスへの転向を考える人もいるでしょう。
しかし、フリーランスになっても他人とのコミュニケーションがなくなるわけではありません。
むしろ、円滑なコミュニケーションはどの業種でも必須のスキルであり、他人とのコミュニケーションが苦手な人はフリーランスに向いていないと断言できます。
たとえば、フリーランスのエンジニア案件でも好条件のものはクライアント企業での常駐業務が多いので、社内エンジニアとして働いていたときの環境と差はないでしょう。
ライターなどはフルリモートの案件も多いので誰にも会わずに仕事をできますが、その代わりにメール・チャットなどのツールで連絡を取り合うことになります。
文字でのコミュニケーションは感情や細かいニュアンスが伝わりにくく、誤解を招きやすいので、対面によるコミュニケーションよりも深い配慮が必要です。
特徴④つい安請け合いをしてしまう
お調子者でつい安請け合いをしてしまう、あるいは単価交渉が苦手で低単価でも引き受けてしまうといった人も、フリーランスとしては失敗しやすいかもしれません。
どんな案件でも、仕事には適正価格が存在します。
低単価の案件を安請け合いしてしまうとその後の値上げは難しいので、駆け出しのタイミングでも適正価格での取得を心がけましょう。
最近ではクラウドソーシングサイトに掲載されている案件にも「この案件は適正価格です」「この案件は相場よりも報酬が低い可能性があります」といったアラートが表示されるようになりました。
こういった取り組みは、フリーランスに依頼する案件の適正価格が業界全体で重視されるようになった表れだといえます。
しかし、いまだに「初心者・未経験者でもOK!プロの指導を受けながら報酬ももらえる」といった調子のいい売り文句でとんでもない低単価を提示している搾取案件も存在しています。
勉強させてもらうのではなく、あくまでも一人のビジネスオーナーとして「働いているのだ」という意識を強くもってください。
特徴⑤自己評価が高すぎる
反対に、自己評価が高すぎる人もフリーランスとしては失敗しやすいでしょう。
自分のスキルや実績を過大に評価していると、案件に応じた適正価格も安くみえてしまいます。
「自分に依頼するならもっと高い報酬を提示してほしい」などと高飛車なことを考えて適正価格の案件を跳ね除けていると、いずれクライアントから嫌われて依頼が途絶えてしまうかもしれません。
また、自己評価が高すぎる人はクライアントや周囲の人からのアドバイスも素直に耳を傾けない傾向があります。
こういったタイプの人はスキルアップにも無関心になりやすく、いつの間にか自分よりも低く見積もっていたほかのフリーランスに追い抜かれてしまうことも多いので、謙虚な気持ちを忘れないようにしてください。
特徴⑥体調管理が苦手
フリーランスはすべて自己責任で働く立場です。
必死で真面目に働くことは決して悪くありませんが、歯止めがきかず働きすぎていれば、いつかは過労に陥って心身に不調をきたしてしまいます。
「休んでいるヒマはない」などとは考えず、自分の体調に応じて適度に休暇を取る心がけが大切です。
とくにフリーランスは社会保障の面において会社員よりも厳しい立場にあります。
病気やケガで仕事ができなくても保障はないので、仕事以上に自分の体調管理を厳しく徹底しましょう。
暴飲・暴食、睡眠不足などの不摂生はもってのほかです。
特徴⑦お金に頓着がない
フリーランスは、税法のうえでは個人事業主にあたります。
たとえ一人でもビジネスオーナーなのだから、ただ働いて報酬をもらうというだけでなく「事業を経営している」という意識を持たなくてはなりません。
1円でも多く稼ぐことへの執着は必須であり、お金に頓着がないとビジネスオーナーとしては失格です。
目先の金額だけにとらわれてもいけません。
報酬額が大きいからといって詳しく見積もることもせずに飛びついていると、意外にも経費がかさんで結局は利益が少なくなったりもします。
エージェントサービスやクラウドソーシングを利用すれば手数料などが発生しますが、このような経費も年間を通じてみると決して小さくない支出になるでしょう。
「どれだけの仕事をしてどのくらいのお金が手元に入るのか」という点には常に執着してください。
フリーランスへの転向で失敗しないためのポイント8つ
どんなチャレンジにも失敗はつきものです。
しかし、フリーランスへの転向は「働き方を変える」という人生のなかでも極めて重要なチャレンジであり、失敗が許されない背水の陣で挑む人も少なくないでしょう。
ここでは、フリーランスへの転向で失敗しないための8つのポイントを紹介します。
ポイント①:転向前にある程度の資金を貯めておく
フリーランスの収入レンジを調査すると、多くは独立系・副業系ともに100万円以下でした。
年収100万円以下ではどんなに節約をしても生活を続けることさえ苦しいでしょう。
フリーランスに転向してもしばらくの間は思ったように案件を取得できないことを想定しておかなければならないし、事務所を借りたり、資機材を新たに購入したりと、起業の準備にもお金がかかります。
転向前にある程度の資金を貯めておいたほうが安全なので、くれぐれも「思い立ったが吉日」の考えでいきなり会社を辞めるようなことはやめたほうが賢明です。
どのくらいの蓄えがあればいいのかは年齢や家族構成などによって異なるので一概にはいえませんが、短くても3か月から半年、余裕をみれば1年程度は収入が減少してもいいように準備しておくといいでしょう。
同時に、転向後1年間くらいを想定して、どのくらいの収入が期待できるのかを見立てておいてください。
概算でも構いませんが、できるだけ厳しく見積もっておいたほうが失敗のダメージが小さくて済みます。
ポイント②:転向前の人間関係を大事にしておく
フリーランスへの転向を機に仕事の環境も大きく変わるかもしれないが、転向前の人間関係は大事にしておくべきです。
会社の仲間、懇意にしてもらっていた取引先、大学の同期生、サークル仲間など、あらゆるつながりが新しい仕事へと結びつく可能性をもっています。
とくに、転向後もこれまでと同じ業界で働いていくなら、転向前のつながりが案件の取得につながることも多いので、起業準備で忙しいタイミングかもしれないが挨拶回りなどを尽くして良好な関係を維持しておきましょう。
フリーランス協会が毎年公表している「フリーランス白書2023」によると、フリーランスが仕事を獲得する経路で最も多いのが「人脈」でした。
現在・過去の取引先を含めると70%弱が人間関係によって案件を取得している状況をみると、やはり転向前の人間関係は大切にしておくべきです。
ポイント③:案件取得のルートを確保しておく
実は、フリーランスの仕事獲得経路には大きな変化が起きています。
フリーランス白書2019でも仕事獲得経路の1位は人脈でしたが、当時の割合は43.3%でした。
2023年の白書では33.6%だったので、約10ポイントの減少が起きていることになります。
原因は、エージェントサービスの利用者が大幅に増えたためです。
エージェントサービスによって仕事を獲得しているフリーランスの割合は約7ポイント増加しており、とくにコロナ禍の前後を比較するとエージェントサービスの利用者増加が目立ちます。
プログラマー・SEなどのIT系フリーランスなら、エージェントサービスを上手く活用するのが成功の秘訣です。
ほかにも、クラウドソーシングやシェアリングサービスなど、フリーランスの仕事獲得経路はひとつではありません。
複数のルートを確保して、常に案件が途切れない体制を維持していけば、失敗を避けられる可能性が高まるはずです。
ポイント④:常にスキルアップを心がける
フリーランスにとってのメイン商材は「スキル」です。
とくにプログラマー・エンジニア・デザイナー・ライターなどではその傾向が強いので、常にスキルアップを目指していないと商材としての自分の価値は下がる一方になっていくでしょう。
これらの職種では、上流の工程に携わるにつれて幅広いスキル・経験が求められます。
たとえば、ライターのコアとなるスキルは「文章を書くこと」です。
しかし、企画立案・分析・編集・デザイン・校正といったスキル・経験をもっていれば、案件の幅が広がるうえに上流工程に携わることで報酬額も高くなります。
ひとつのスキルを徹底的に磨くのと並行して、関係する職種についての知見・経験を広めていってください。
ポイント⑤:ひとつのビッグクライアントに頼らない
駆け出しのフリーランスが陥りがちなのが「ひとつのビッグクライアントに頼ってしまう」という状態です。
好条件の代わりにひとつの案件にかかりきりになってしまうと、プロジェクト終了と同時に無職同然になってしまいます。
そこから新たな案件を探し、交渉・契約を経て参画しても、報酬を得られるのはその翌月または翌々月になるのだから、収入の空白ができて事業も生活も苦しくなるでしょう。
新たな案件がなかなか見つからないようだと、何か月も無収入状態が続いてしまうかもしれません。
こういった事態を避けるには、ひとつのビッグクライアントに頼りきりになるのではなく、複数のクライアントを並行して収入を分散させたほうが利口です。
収入の分散はリスクの分散につながります。
ひとつのクライアントから案件をもらえなくても、収入を分散させておけばほかのクライアントからの案件による事業の維持が可能です。
大きなプロジェクトに参画している間も「次へ」という意識で案件探しを心がけてください。
ポイント⑥:契約に関する知識を学ぶ
フリーランスの業務の多くでは、クライアントとの間で業務委託契約を結びます。
一言で「業務委託契約」といっても実は種類があり、依頼に応えてその結果に対する報酬が支払われる契約を「請負契約」、業務の遂行に対して報酬が支払われる契約を「委任契約」または「準委任契約」と区別するのが正しい考え方です。
一般的に、エンジニア・プログラマー・ライターなどは請負契約に、システム運営やコンサルティングなどは準委任契約になるでしょう。
契約に関する知識や意識が低いと、契約書に記載されている条件にフリーランス側が一方的に不利な点があっても気が付けず、トラブルが起きたときに泣き寝入りする羽目になってしまいます。
業務内容に応じた適切な契約が結ばれており、フリーランス側が不利になる条項が盛り込まれていないかをチェックする必要があるので、契約に関する最低限の知識はしっかり身につけておかなければなりません。
通常、契約書は「委託・委任する側」が作成するのが基本ですが、副業でアフィリエイトサイトなどを作成したいと考えているなど、契約に不慣れなクライアントに出会うこともあります。
こういったケースではフリーランス側が契約書を作成することもあるので、契約書に盛り込むべき条項などの知識は不可欠です。
ポイント⑦:経費や税金のことを学ぶ
フリーランスになると経費や税金といったお金のこともすべて自分で考えて行動するのが基本です。
クライアントから支払われた報酬から経費を差し引いた金額が利益であり、利益からさらに各種の控除を差し引いた金額が「所得」となります。
日本の税制では、所得が高いほど所得税や住民税も高くなり、反対に所得が低いと税額も低くなる仕組みです。
つまり、漏れのない経費計上は節税へとつながり、手元に残るキャッシュを増やすことへとつながります。
小売業などでは仕入れがあるので経費の考え方がシンプルですが、IT系でとくに在宅のフルリモートだと「経費はかかっていない」と考えてしまうかもしれません。
しかし、資機材やソフトウェアの購入費・スキルアップのための講座費用・通信費・ツールの月額利用料などのほか、条件次第では自宅兼事務所の家賃・光熱費・ガソリン代なども経費として計上が可能です。
経費に関する知識をもっている・もっていないの違いは想像以上に大きいと心得ておいてください。
また、税金に関する法律は改正が多いので、情報収集は欠かせません。
フリーランスと経費・税金は切っても切れない関係なので、常に学ぶ心をもっておきましょう。
フリーランスが経費にできるもの・できないものついて詳しくみる
ポイント⑧:休業補償や賠償責任保障の保険加入
フリーランスへの転向をためらう人が抱く懸念のひとつが「社会的な保障が弱い」という点です。
たしかに、健康保険の半額を負担してもらえる、病気やケガでの休業による減収が補償される、労働災害や失業も補償されるという会社員に比べれば、フリーランスの社会保障は弱いという事実は否定できません。
また、ミスなどによってクライアントに損害を与えてしまう事態が起きないとは言い切れないでしょう。
納品の遅延や納品物の瑕疵によってクライアントに損害を与えてしまえば、損害賠償を請求されてしまう事態にも発展する危険があります。
このようなリスクは、いつ自分にふりかかるかもわかりません。
健康で順調に働ける日が続く保証はないので、万が一のリスクに対する備えが必須です。
フリーランス向けの休業補償保険や所得補償保険、賠償責任保障保険などへの加入は、安心してフリーランスとして働くことの「お守り」になります。
もちろん、保険に加入すると保険料の負担は避けられません。
しかし、たとえばフリーランス協会のベネフィットプランに加入すれば年会費1万円で賠償責任補償が自動付帯され、所得補償保険にも割安で加入できるなど負担を抑える方法もあるので、あらゆるサービスを活用して負担を減らしていきましょう。
フリーランスへの転向に失敗した……その後はどうする?
何事も「かならず成功する」という保障はありません。
そして、フリーランスは失敗の責任もすべて自分ひとりが請け負う立場です。
しかし、フリーランスへの転向に失敗してもすべてを失うわけではありません。
これから挙げるような方法で次の道が開ける可能性もあります。
以前の職場に再就職を打診する
一度辞めた会社に再び就職する、いわゆる「出戻り」のような行為は嫌われがちですが、とくにIT系のフリーランスではスキルと経験を買われて再就職を喜んで受け入れてもらえる可能性もあります。
会社という枠を飛び出してフリーランスとしての経験を積んだことは、決してムダではありません。
フリーランスになってみないと見えなかった自分の弱点を克服していれば、以前より高いポジションで活躍できる可能性もあるでしょう。
転職エージェントを利用する
いま身についているスキルや経験を活かしたいと考えるなら、転職エージェントを活用するのもおすすめです。
プロの転職コーディネーターがスキル・経験に応じた適切な転職先を紹介してくれるし、面談の日程調整、条件交渉なども任せられるので、安心して転職できます。
ゼロからのやり直しも決して間違いではありませんが、せっかくフリーランスとして独立できるだけのスキルや経験をもっているなら、転職するにしてもこれを活かす方向で前に進んでいきましょう。
さいごに
フリーランスへの転向に不安を感じるのは当然です。
自分ひとりの力で事業を進めていくのは想像する以上に難しいので、安易な気持ちでフリーランスに転向すると失敗の連続になるかもしれません。
しかし、実際にフリーランスとして活躍している人たちも、同じ不安を抱えながら駆け出しのタイミングを乗りこえて今に至っています。
自分自身の努力だけでなく、周囲の人たちの助けやサービスなどを活用すれば、失敗のリスクは最小限に抑えられるはずです。
万全の準備を尽くしてフリーランスへの転向を成功させてください。
サービス名 | 特徴 | 詳細 |
---|---|---|
レバテックフリーランス | ✓ITエンジニア案件に15年以上の実績 ✓豊富な案件数 ✓登録者数約45万名 |
公式サイト |
HiPro Tech | ✓人材業界歴30年以上のパーソルキャリアが運営 ✓高単価案件多数 ✓リモート案件多数 ✓全国対応、月末締め翌月末日払い |
公式サイト |
クラウドワークステック | ✓登録会員数12万名以上 ✓最短3日で参画開始の実績 ✓エンジニア、デザイナー、ライター、ディレクター、マーケターなど |
公式サイト |